ビジネスホンとは
ビジネスホンとは、企業向けに発展した電話システムで、1980年代に登場したシステムです。かつては小規模オフィスで黒電話を複数台使っていましたが、中〜大規模では交換機(PBX)が導入され、内線通話や保留転送などの機能が標準になりました。
現在も多くのオフィスで利用されており、主装置(小型PBX)と複数台の電話機で構成されています。この仕組みを活かしつつ、クラウドやソフトウェアの技術進化によって、ビジネスホンをそのまま活用できるCTIシステムが登場し、以前より導入コストや構築の手間を大幅に削減できるようになりました。
導入前に試せる無料CTI製品もあります。詳しくは以下の記事で解説しています。

ビジネスホン(ビジネスフォン)でのCTI導入・構築方法
CTIというと、PCを前にしたオペレータがヘッドホンを装着して電話対応するイメージがあるかもしれません。しかし、ビジネスホンを利用したCTIでは、PCとビジネスホンを連動させて電話対応が可能です。
従来どおりビジネスホンの受話器を使った通話に加え、着信と同時に顧客情報をPC上に表示できるため、効率的な対応が実現します。PC上では、CTIの提供する一般的な機能(着信呼自動分配や通話録音など)も利用可能です。
導入方法にはオンプレミス型とクラウド型があります。オンプレ型ではCTIサーバを設置し、主装置とPCをLANで接続します。一方、近年はサーバを必要としないクラウド型CTIが普及しており、より手軽に導入できる選択肢として注目されています。
自社にあうCTIを探すなら、人気製品をまとめて比較できる記事もご覧ください。導入コストや機能も一目で比較可能です。
クラウド型CTIでビジネスホン活用
クラウド型CTIでは、CTIサーバの機能をクラウドから提供します。オンプレミス型のように専用サーバを設置する必要がなく、インターネットを介してビジネスホンの主装置や社内LANと接続し、PCと連動してCTI機能を利用できます。
また、ソフトウェア型(CTIミドルウェア)を既存PCサーバにインストールして利用する方法もあり、企業の規模や環境にあわせて柔軟に導入できます。
クラウド型なら初期費用を抑えての短期導入も可能です。以下の記事では、クラウド型CTIの特徴やおすすめ製品を紹介しているので、あわせてご一読ください。
IP電話(IP-PBX)でもCTIが可能
近年は、オフィスの固定電話として従来の回線交換網ではなく、インターネット回線を利用するIP電話(IP-PBX)を導入する企業が増えています。050番号に代表されるIP電話は、低コストかつ柔軟に利用できる点が特徴です。
「IP電話でもCTIを導入できるのか」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、すでに複数の事業者が構築サービスを提供しています。
仕組みはビジネスホンと同様で、クラウド上のCTIサーバをインターネット経由でIP電話や社内LANに接続する形です。主装置を必要としないため、ビジネスホンよりシンプルな構成で導入できる点がメリットといえるでしょう。
CTIシステムを理解し、自社にあった製品を導入しましょう
CTIの導入を大がかりに考える必要はありません。すでに利用しているビジネスホンやIP電話を活用すれば、短期間・低コストで導入できます。自社に最適な製品を見つけるために、まずは一括資料請求(無料)で情報を集めてみましょう。
