DWHアプライアンスの選定方法
DWH（データウェアハウス）アプライアンスの選択において、比較の対象となる重要な基準を紹介します。
分析のスピード
そもそもDWHが誕生した理由は、既存のデータベースでは分析に時間がかかりすぎたからです。このことを踏まえると、DWH（データウェアハウス）を導入する意義は、データ分析をスピーディーに行うことにあるといえます。
つまり、候補となったソリューションがどれだけのパフォーマンスを提供するかを確認することは不可欠です。具体的には、サンプルデータを提供してパフォーマンスを検証するとよいでしょう。
分析の柔軟性
構築したDWHが使われなくなる主な要因の一つに、「操作が難しい」という点があります。専門的なスキルを必要とする場合、自社に対応可能な人員がいなければなりません。
製品によっては要求スキルは異なるため、設定作業においてユーザインターフェイスはグラフィカルか、自由にキューブ（分析データの単位）をつくれるかを確認しましょう。
システムの拡張性
DWHの蓄積対象となるデータは日々拡大していきます。構築するシステムがその拡大に対応できるのか、必要な費用がどの程度になるのかも確認しておきましょう。
また、企業戦略によって収集するデータが急激に多角化する可能性もあります。そうした突発的な拡張にも柔軟に対応できるかどうかも見極めが必要です。
データの連携
DWHは決して単独では成立しないシステムです。データを提供する別のシステムが必要（IN）であり、場合によっては分析用のアプリケーションにデータを提供（OUT）することもあります。他システムと柔軟に連携する機能が用意されているかを確認しましょう。
最近注目を集めているDWHアプライアンスとは？
DWHアプライアンスとは、DWH（データウェアハウス）と、その構築に必要なハードウェア・ソフトウェアを一つにパッケージ化した製品のことです。「データウェアハウス アプライアンス」とも呼ばれています。
一般にシステムのパフォーマンス最適化のための調整（チューニング）には時間と知識・経験が必要です。しかし、アプライアンス製品を利用すれば、このチューニングの手間を最小限に抑え、短期間でシステムを構築できます。
DWHを導入したいものの、構築に関するノウハウがない企業や、業務負担の大きさを懸念する企業に特におすすめです。
導入を検討する際は、主要なDWHアプライアンスの機能や価格を比較することも重要です。注目のDWH製品をわかりやすく比較している以下の記事もぜひご覧ください。
自社にあったDWHアプライアンスで、データの有効活用を！
DWHはあらかじめ統合されたシステムを提供するため、システム最適化のコストを大幅に削減できます。以上の選定ポイントに注目して、自社に最適なDWHアプライアンスを導入し、データを有効活用してみてはいかがでしょうか。
