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2026年02月27日

NTTドコモビジネス、NaaS×データスペースを統合した「データスペース接続ハブ」試作を公開

NTTドコモビジネス、NaaS×データスペースを統合した「データスペース接続ハブ」試作を公開

NTTドコモビジネス、NaaS×データスペースを統合した「データスペース接続ハブ」試作を公開(写真はイメージ)

NTTドコモビジネスは、企業が商用データスペースへかんたん・セキュアに接続できる「データスペース接続ハブ」プロトタイプを2026年2月26日より公開すると発表しました。

データ連携の必要性が高まる一方で、実務では「つながるまで」が重いという課題が残りやすく、本発表はその課題を接続体験として再設計しようとする動きと捉えられそうです。

企業間データ連携の要請が強まる中で、データスペースが前提になりつつある

発表では、環境負荷の可視化や品質の透明性確保が求められる中で、CO2排出量の可視化、トレーサビリティ、不良部品の迅速な特定、需給変動の早期検知など、企業や国境を越えてデータをやり取りする場面が増えているとしています。

こうした流れの中で、データを一か所に集約するのではなく、各企業が自社のデータを管理したまま必要な範囲だけを共有できる仕組みとして、データスペースが国際的な標準として整備されつつあるという整理です。

接続のハードルを下げるために、ネットワーク同梱で一体化する

一方で、データスペース接続には、参加資格の取得、マネージドコネクタ設定、ユースケースアプリ設定などが伴い、専門的な知識や作業が負担になるケースがあるとしています。

今回公開されたプロトタイプは、こうした準備作業を一元化することを狙い、NaaS(Network as a Service)とデータスペース接続に必要な機能を統合したと説明されています。

特徴としては、シンプルなUIでファイル共有を行える点と、セキュアドWANやVPN機能を活用して拠点からデータスペースへ安全にアクセスできる点を挙げています。

また、通信キャリアのNaaSとデータスペース接続機能を統合したネットワーク同梱型の接続システムを国内で提供するのは初めてだと位置づけています。

法人向けITの流れの中で、比較軸が変わりそうなポイント

データスペースの価値が広がるほど、個別プロジェクトごとに接続やセキュリティを組み上げるのではなく、標準化された接続手順や、運用に落とし込みやすい体験が求められやすくなります。

このとき、技術的な実現性よりも、認証・認可、ネットワーク設定、コネクタ設定などを含む「実装までの距離」が比較軸として重くなると考えられます。接続を容易にするUIと、ネットワーク側の安全性をまとめて提供するアプローチは、その方向性に沿ったものと受け取れます。

データ連携を安全に進める観点では、iPaaSの領域でもセキュリティが論点になりやすいため、[iPaaSセキュリティとは?安全なデータ連携を実現するための基礎と対策を徹底解説]も参考にしてください。

導入や検討の立場で意識しておきたい点

データスペース接続を検討する際は、接続の容易さだけでなく、誰がどの範囲でデータを共有できるのか、拠点からのアクセスをどう安全にするのか、といった運用前提が重要になります。

今回のプロトタイプは、準備作業を一元化して工数とセキュリティリスクを同時に削減する狙いを示しており、今後はユースケースアプリ連携(PCFやBattery Passportなど)や対応データスペースの拡大を通じて、現場での利用にどこまで近づけられるかが焦点になりそうです。

まとめ

NTTドコモビジネスの「データスペース接続ハブ」は、データスペースに接続するまでの専門的な設定負担を下げ、かんたん・セキュアにつながる体験を提供することを狙ったプロトタイプです。今後、産業データ連携が広がる中で、接続の標準化と運用のしやすさがどのように整備されていくのかを見ていく必要がありそうです。

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