タレントパレットの導入事例【株式会社横浜銀行 様】
金融機関が「タレントパレット」を導入する理由とは
- 業種
- 銀行業
- 従業員規模
- 4,304人(2021年9月30日現在)
- 導入前の課題
- 経営戦略と人事戦略との融合のため、人事データの一元化・活用を企図
- 導入後の結果
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経営戦略と人事戦略との融合のため、人事データの一元化・活用を企図
近年、金融機関を取り巻く環境は大きく変化しており、ビジネスモデルの変革が求められている。特に人事は、企業活動の中でもとりわけDX化が進んでいない領域でもある。人材というリソースを有効に活用するために、今、ITの活用、HR Techの導入に注目が集まっている。今回は、横浜銀行の畑洋平氏に登壇していただき、前半は横浜銀行が進めるこれからの人材戦略についてお話いただいた。後半は弊社鈴村より、タレントパレットの導入目的や背景をお聞きした。 ※本記事は、2021年1月20日に開催された「科学的人事フォーラムフレンドリー」のイベントレポートです。 所属・役職はイベント開催当時のものです。 2020年12月に創立100年を迎えた横浜銀行は、経営戦略と人材戦略を融合するタレントマネジメントを実現するためにタレントパレットの導入を決めた企業のひとつである。基本的な方針は、「(人財ポートフォリオを可視化するため、)使いたいデータを、使えるように蓄積して、使いたいときに、すぐに使えるようにする」ことで、社員一人ひとりの生産性を向上させることだ。 畑様:横浜銀行は、約1万人弱の従業員が働く組織であり、膨大な数の人事データを保有しています。しかし、それらのデータを十分に活用できているとは言い難いです。一方でこれからの100年間を見据えた持続的な成長のためには、社員一人ひとりのパフォーマンスを向上しなくてはなりません。このような背景から、人事データをただ管理するだけではなく、しっかり活用していくべきだと判断し、タレントパレットを導入しました。 横浜銀行は次の100年を目指した持続的な成長の実現に向け、多様なソリューション提供による企業成長と従来の銀行のビジネスモデルを変えるタイミングと捉え、これまで事務的な要素が多かった銀行業務から、お客様の課題やニーズを把握し、お客様の利便性向上と銀行の生産性向上を叶えるべく、業務と組織の抜本的な見直しに取り組んでいる。 その取り組みのひとつとして、一人ひとりの働きがいとエンゲージメント向上を目的として「持続的な成長を支える強い組織と人づくり~ はまぎん総活躍プロジェクト~」を立ち上げ、経営戦略と人財戦略を結びつけるため、タレントマネジメント強化に動いた。 「はまぎん総活躍プロジェクト」はわかりやすく、「グングン編」「ワクワク編」「イキイキ編」とネーミング。「グングン編」ではキャリアパスや研修、自己研鑽の取組みを後押しするような人財育成施策、「ワクワク編」では年齢に関係なく活躍できる人事制度への改定、プロ人財認定制度やグループ企業との連携など多様なキャリアパスを実現していくための支援、そして「イキイキ編」では育児や介護に係る支援、従業員の健康保持・増進、生産性を高めるためのインフラ整備や柔軟で効率的な働き方を推進している。 また、経営戦略の実現に必要な人財を確保するため、人財ポートフォリオの見える化を行うべく、採用から育成、配置まで組織横断で考えていく「タレントマネジメント委員会」を2020年8月に発足し、タレントマネジメントシステムの利用も開始した。 タレントマネジメントシステムを活用するにあたっては、従来、労務データと共に現行の人事システムに入っていた評価や人財育成に係る情報をタレントパレットに移行し、内容を充実させると共に、脱・表計算ソフト、脱・力業作業、ペーパーレス化を実現。また、活用シーンとして、社員一人ひとりのキャリアデザインの策定から、上司の目標・実績評価、各種面談記録、また人事部門などではスキルや職務経歴の体系化、サクセッションプラン管理などに活用できるように取り組んでいる。 畑様:今回、このセミナーに参加している方の多くは、タレントマネジメントシステムの導入を検討している企業担当者の方が多いと思います。そこで、導入の目的や活用の考え方について解説します。 みなさんは、このような課題を抱えていないでしょうか。例えば、人事部門で人事異動や評価を担当している者が異動してしまうと後任の担当者が、自身のやり方で一からデータの蓄積をおこなうことで、これまでのデータが活用されなくなる。あるいは、人事データは蓄積されているものの、それらを活用する視点が欠けており、有効活用することができていない。そのほかにも人事データに関するさまざまな課題が存在しているかと思います。 タレントマネジメントシステムの導入は、まさにこれらの課題を解決するための手段となるでしょう 。
人事データの統合管理・活用プラットフォームとしてタレントパレットを導入
鈴村:近年、金融業界を取り巻く環境は急激に変化しており、柔軟な対応が求められていると思います。改めて、横浜銀行が『タレントパレット』の導入を決めた理由を教えてください。 畑様:おっしゃるとおり、銀行のビジネスモデルは構造的な変革を迫られています。また、社員一人ひとりの働き方が急速に多様化していることも、忘れてはなりません。このような環境の変化に対応するためには、経営戦略と人財戦略を結びつけながら、スピーディーな対応をしていく必要があります。そのために、さまざまな人事データを統合して管理・活用できるタレントパレットというプラットフォームの導入が、有力な手段となりました。 鈴村:ビジネスモデルが変化するということは、人材の配置の仕方も影響を受けますよね。人材ポートフォリオを形成するために、社員データを一元化して分析・活用することが急務になったと思います。ちなみに、今まではこれらのデータをどのように管理していましたか? 畑様:人事システムにもデータは登録しておりますが、正直なところ、頻繁に使うデータは各グループがExcelにデータを入力して、バラバラに管理しておりました。そのため、あるデータが必要になったときは、点在するExcelのデータを手作業で集計するといった形です。当然のことながら、俯瞰的にデータを把握するには手間がかかっていました。
タレントパレットでは個人の異動や研修受講から、組織の社員構成やモチベーションなどの履歴を一元化しダッシュボードとしてアウトプット。目的別にデータを俯瞰できます。
タレントパレット
人事業務を効率化するだけでなく、人材データを分析・活用することで、経営・人事戦略の意思決定の高度化、次世代人材の育成、最適配置、離職防止、採用強化など科学的人事戦略を実現します。
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