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UTMと多層防御を解説!あわせて参考にしたいセキュリティツールも紹介

UTMと多層防御を解説!あわせて参考にしたいセキュリティツールも紹介

インターネットを通じたサイバー攻撃や情報漏えいのリスクが高まるなか、企業にとってセキュリティ対策は不可欠です。ただし、一つの対策だけでは不十分であり、複数の手段やツールを組み合わせる「多層防御」が求められます。

多層防御を実現する方法の一つが「UTM(統合脅威管理)」です。この記事では、UTMと多層防御の概要に加え、対策に役立つツール情報を交えながら、セキュリティ強化のポイントを解説します。

目次

    多層防御とは

    多層防御とは、複数の階層にセキュリティ対策を行い脅威を防ぐことです。現在では業務で利用するシステムやWebアプリケーションの種類が増えており、各ツールの脆弱性を狙ったサイバー攻撃が増加しています。さらに不正アクセスの技術も巧妙化しており、従来のセキュリティ対策や単独のセキュリティツールでは、もはや太刀打ちできないでしょう。

    多層防御は複数の防御壁を設置し、セキュリティ被害を最小限に留めることに有効です。多層防御については以下の記事でより詳しく紹介しているため、あわせてご覧ください。

    関連記事 多層防御とは?多重防御との違いやシステム構築のポイントも紹介!

    多層防御に活用されるツールの種類

    多層防御は一つの対策だけで成立するものではなく、複数のツールを組み合わせることで効果を発揮します。UTMもその代表例ですが、ほかにも入口・内部・出口の各段階に応じた対策が存在します。以下、一例です。

    ■メールセキュリティ
    フィッシングメールやマルウェア付きメールを検知・ブロックし、メール経由の攻撃を防ぎます。
    ■Webフィルタリング
    不正サイトや危険なURLへのアクセスを制限し、ユーザーの誤操作による感染を防止します。
    ■EDR(Endpoint Detection and Response)
    端末上の不審な挙動を検知・記録し、内部での感染や不正操作を素早く察知できます。
    ■MFA(多要素認証)
    ID・パスワードに加えてワンタイムパスコードなどを要求し、なりすましログインを防止します。

    このように多層防御には複数のツールが関わりますが、なかでも入口対策を幅広くカバーできる「UTM」は、多層防御の中核を担う手段として注目されています。次に、UTMの仕組みやメリットについて詳しく解説します。

    UTMとは

    UTMとは、複数のセキュリティ機能を一括で管理するツールです。多層防御を行うには、複数のセキュリティ製品を導入し、運用・管理しなければなりません。強固なセキュリティ対策を行えますが、別々に運用しなければならないため、管理が煩雑になるデメリットがあります。

    そこで、セキュリティ機能を統合したUTMを活用することで、効率よく管理を行えます。UTMに搭載される機能には、アンチウイルスやファイアウォール、Webフィルタリング、IPS/IDSなどがあげられます。UTMのより詳しい仕組みや機能は以下の記事で解説しています。

    関連記事 UTMとは?機能・仕組み・メリットをわかりやすく解説!

    UTMツール紹介ページ遷移画像

    多層防御としてUTMを導入するメリット

    必要なセキュリティ対策を一度に導入・管理できるのが、UTMの魅力です。ここからは、UTMの導入メリットを具体的に紹介します。

    複数のセキュリティ機能を一元管理できる

    サイバー攻撃は年々複雑化しており、あらゆる経路・手段を通じて不正アクセスを試みます。単一の対策では防ぎきれないのが現状です。

    UTMは不正アクセスや迷惑メール対策、危険な通信の遮断など、さまざまなセキュリティ機能を一元化したセキュリティ製品です。多様な脅威に幅広く対応でき、管理負担の軽減にもつながります。

    初期コストを抑えた導入が可能

    セキュリティ機器を導入するには、アプリケーションや専用機器の購入といった初期費用が必要です。セキュリティ対策を講じたくても、コストがネックとなり導入できないといった企業も多いでしょう。

    UTMは複数のセキュリティ製品を導入するよりも低コストで導入できます。さらに、クラウド型UTMであれば、複数拠点のセキュリティシステム構築にかかる費用や工数を抑えられます。

    セキュリティ専任者が不要

    規模の小さな事業所では、セキュリティの専門知識を持った専任者がいない場合も多いでしょう。そのため、「自社に必要なセキュリティ製品がわからない」「どのような対策をしたらよいかわからない」「導入後の管理に工数を割けない」といった課題が考えられます。

    UTMであれば、専任者がいなくてもネットワーク全体の出入口を防御できます。また、多くのUTMは最新のセキュリティ情報の自動取得が可能です。UTMベンダーのサポートが充実していれば、専任者がいなくても常に最新のセキュリティ対策を実現できるでしょう。

    UTMは導入コストや管理工数の低さから、企業規模が比較的小さな企業にも適しているといえます。中小企業に向けたUTMの必要性は以下の記事で詳しく解説します。

    関連記事 中小企業こそUTMを導入するべき?必要性と失敗しない選び方

    UTMだけで万全な多層防御は実現可能なのか

    実は、UTMを導入すれば万全というわけではありません。ここからは、レベル別でのセキュリティ対策とその強度について説明します。

    セキュリティ低:UTMだけで防御した場合

    UTMは1台の機器でセキュリティ対策を行います。そのため、UTMに異常が発生すれば自社のセキュリティ対策は崩壊するといえるでしょう。また、1台の機器で複数の機能を同時に使用すると、スループット(処理能力)が著しく低下する恐れもあります。UTMだけで対策を行うと、必然的にセキュリティレベルは低くなるでしょう。

    ただし、UTMは多層防御の“土台”として有効なツールです。複数の脅威をまとめて対処できる利便性があり、コストや運用の負担も抑えられます。重要なのは、UTMのカバー範囲を理解したうえで、必要に応じて他の製品で補完するという視点です。

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    セキュリティ中:UTM以外の対策で多層防御した場合

    UTMを使わずに多層防御を構築する場合は、ファイアウォールやアンチウイルス、IPS、WAF、メールフィルタなど、セキュリティ機能を個別の専用機器やクラウドサービスとして導入しなければなりません。

    個々のツールが高機能であっても、複数の製品を同時に運用することで、設定の整合性や互換性の確保が必要になります。また、製品ごとに操作画面や管理ルールが異なるため、ツール同士が互いのパフォーマンスに影響を与えたり、管理が煩雑になったりする可能性もあるでしょう。

    さらに、各製品の運用・保守に対応できるセキュリティ専任者の確保や、社内ポリシーの整備も欠かせません。少数の担当者で対応する場合、手が回らず対策が不十分になるリスクがあります。

    セキュリティ高:UTM×他の対策で多層防御した場合

    セキュリティ強度を高めたい場合は、UTMと他のセキュリティ製品を組み合わせて多層防御を構築することが有効です。UTMはネットワークの入口部分(ファイアウォール・IPS・URLフィルタなど)に強みがありますが、内部侵入後の挙動監視や情報漏えい対策、本人認証の強化まではカバーしきれません。

    例えば、UTMではネットワーク上のマルウェアや不正通信をブロックできますが、一度PCやサーバに侵入したウイルスの検知・隔離は、EDRの役割です。また、なりすましログインを防ぐにはMFA、ファイルの誤送信や持ち出しによる情報漏えいを防ぐにはDLP(Data Loss Prevention)などの製品と併用する必要があります。

    UTMとこれらの製品を組み合わせることで、「入口・内部・出口」の各段階における防御を実現し、より強固な多層防御が完成します。

    以下では、UTMを含む代表的な対策製品の比較記事を紹介しています。UTMと他ツールを組み合わせて多層防御を実現したい方は、製品選びの参考にしてください。

    UTMと他の対策を組み合わせた多層防御を実践しよう

    企業のセキュリティ対策は、UTMのように複数の機能を統合したツールだけでなく、専門的な対策を組み合わせることでより強固なものになります。UTMは多層防御の中核を担う存在として有効ですが、単体では防ぎきれない攻撃も存在します。自社の課題や業務環境に応じて、他の対策ツールとの併用を検討することが重要です。

    まずは多層防御の要となるUTM製品の特徴を比較し、自社に適した対策を選ぶことからはじめてみましょう。下記より、UTM製品の資料をまとめてご確認いただけます。

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    08月04日(月)更新
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