迷惑メール(スパム)対策製品とは
迷惑メール(スパム)対策製品は、迷惑広告だけでなくフィッシング詐欺やマルウェアを含む不正メールの受信を防ぎ、企業の情報セキュリティと業務効率を守るソリューションです。送信元認証やコンテンツ解析、AIによる自動判定など多層的な仕組みにより不審なメールを振り分け、利用者が安心してメールを扱える環境を実現します。
迷惑メール(スパム)対策製品をお探しの方へ
この記事では、迷惑メール(スパム)対策製品を以下のタイプに分けて紹介します。各製品の料金プランや機能、連携については、わかりやすい一覧表で比較するのもおすすめです。
こんな課題をお持ちの方におすすめです
この記事で紹介している迷惑メール(スパム)対策製品は、以下のようなお悩みや条件をお持ちの企業から多くお問い合わせをいただいています。
- ●迷惑メールやフィッシングメールが多く、業務効率や社員のセキュリティ意識に影響している
- ●標的型攻撃メールや巧妙化するスパムを既存のフィルタでは防ぎきれない
- ●誤検知によって必要なメールが届かないなど、業務に支障が出るリスクがある
- ●システム管理者の負担を減らし、安定したフィルタリングを継続的に運用したい
- ●クラウドサービスやモバイル環境も含めたメールセキュリティ対策を強化したい
「自社の状況に当てはまりそう」と感じた方は、ぜひお気軽に資料をご請求ください。まだ導入を決めていない段階でも、比較のヒントになる情報をまとめています。
迷惑メール(スパム)対策製品のタイプ
迷惑メール(スパム)対策製品は、主に以下二つのタイプに分けられます。
多層防御・包括型タイプ
標的型攻撃やなりすまし、ウイルスなど多様な脅威を一元的に防ぎたい企業に最適です。迷惑メール対策に加え、最新のフィルタリングや多層防御を組み合わせ、運用負担を軽減します。大企業やクラウド利用を進める組織にも適しています。
シンプル・低コスト型タイプ
シンプルな迷惑メールのブロックやフィルタリング機能を求める企業向けです。大規模なセキュリティ体制は不要でも、日常業務の効率を守る最低限の対策を重視します。低コストで導入しやすく、中小規模企業に適しています。
▶シンプル・低コスト型の迷惑メール(スパム対策)製品はこちら!
【比較表】迷惑メール(スパム)対策製品一覧
ITトレンドおすすめの迷惑メール・スパム対策ソフトを一覧表にまとめました。
おすすめの迷惑メール(スパム)対策製品【多層防御・包括型】
幅広い脅威に対応し、メールセキュリティを包括的に強化したい企業向けの迷惑メール(スパム)対策製品を紹介します。
製品名 | 全体満足度 | 機能への満足度 | 価格 |
---|---|---|---|
OneOfficeメールソリューション | 3.9(15件) | 3.6 | 初期費用30,000円~/ドメイン、月額350円~/アカウント |
Microsoft365 with IIJ | 4.3(20件) | 4.2 | お問い合わせください |
IIJセキュアMXサービス | 4.0(35件) | 4.0 | お問い合わせください |
※レビュー評価は2025年9月4日時点における実数を表示しています。
OneOfficeメールソリューション
- ビジネスメール詐欺を含むソーシャルエンジニアリング攻撃対策
- ランサムウェア等の未知の不正プログラムにも対応
- クラウドサンドボックスで添付ファイル内の不正コードを検知
「OneOfficeメールソリューション」は株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供しているクラウド型メールセキュリティサービスです。AI機能とサンドボックスで送信元や本文、添付ファイル内の疑わしい部分を正確に検知します。また、オプションでマルチドメイン管理にも対応可能です。
対象従業員規模 | 100名以上 | 提供形態 | クラウド / SaaS / ASP / サービス |
参考価格 | ●OneOffice Email Security powered by Trend Micro(アンチスパム・ウイルス対策) :初期費用30,000円/ドメイン、月額350円/アカウント ●OneOffice 標的型攻撃メール対策パック(メールボックス・アンチスパム・ウイルス対策) :初期費用40,000円/ドメイン、月額500円~(アカウント数に応じて変動) |
Microsoft365 with IIJ
- Microsoft 365のメールセキュリティを強化
- Microsoft 365とIIJの二重防御でスパム対策
- Microsoft 365導入についてのお悩みを解消
「Microsoft365 with IIJ」は株式会社インターネットイニシアティブが提供する、Microsoft 365専用のスパム対策に特化したクラウドサービスです。300ユーザー以下での利用に適しており、通常のOfiiceの利用料そのままにメールセキュリティ機能が追加されます。5層構成のフィルタリングでなりすましメールや標的型攻撃まで、さまざまな脅威に対応します。
対象従業員規模 | 250名未満 | 提供形態 | クラウド |
参考価格 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Microsoft365 with IIJを利用したユーザーの口コミ
設定の難しさ。色々なエラーに対応する担当になったことがありますが、設定変更や管理のできる場所を一元化してもらいたい。
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IIJセキュアMXサービス
- 日本語スパムの判定に強く、少ない誤判定率
- 6社のエンジンを実装した多層フィルタで脅威を排除
- 送信ドメイン認証を利用したなりすまし対策
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJセキュアMXサービス」は、迷惑メールや未知のウイルスなどの脅威対策に加え、誤送信による情報漏えい防止にも対応するクラウドサービスです。国内サービスのため迅速かつ充実したサポートサービスに強みをもち、導入社数は1,400社を超えます。
対象従業員規模 | すべての規模に対応 | 提供形態 | クラウド |
参考価格 | ー ※無料トライアルあり |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
IIJセキュアMXサービスを利用したユーザーの口コミ
自社のセキュリティ基準に合わせ、柔軟にメールフィルタリング機能を実装することができる。不審メール隔離時に自動送付するユーザへの隔離通知文も柔軟に変更可能な点がよい。
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日々、新たな不審メール事案が発生する中で、それらへの対策となるようなフィルターがない(あっても利用者側目線でどのように設定してよいかわからない)ことが多いように感じる。
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おすすめの迷惑メール(スパム)対策製品【シンプル・低コスト型】
日常業務の効率を守る最低限の対策を重視したシンプルなタイプを紹介します。
製品名 | 全体満足度 | 機能への満足度 | 価格 |
---|---|---|---|
使えるメールバスター | 4.0(2件) | 4.5 | 月額11,770円~(税込み)/1ドメイン |
まるっとメールセキュリティ for Outlook | ー | ー | 年額75,000円~ |
※レビュー評価は2025年9月4日時点における実数を表示しています。"ー"表記はまだレビュー投稿がありません。
使えるメールバスター
- かんたん設定で強力なスパムメール対策を実現
- PCの個別ソフトインストールが不要
- Office365等の主要メールサービスにも対応
使えるねっと株式会社が提供する「使えるメールバスター」は、AI技術を用いた独自のフィルタリングシステムをもつクラウド型メールセキュリティサービスです。使用するほどに判別制度があがり、最新のスパムやマルウェアも検知するため、検出率はほぼ100%です。またクラウド型のためメールサーバへの負荷が低く導入が簡単な点も魅力のひとつといえます。
対象従業員規模 | すべての規模に対応 | 提供形態 | クラウド / SaaS |
参考価格 | 月額11,770円~(税込み)/1ドメイン ※1ドメインで300メールアカウントの登録が可能、無料トライアルあり |
使えるメールバスターを利用したユーザーの口コミ
メールセキュリティ強化のため、こちらのメールフィルタリングサービスを導入しました。 コストも年間約12万円ほどで、メールサーバにレコードを追加するだけで簡単に導入ができるので非常に助かっています。 また、稼働実績のログも数値的に表示されるところもポイントです。
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操作画面の UI が使いづらいのと、各機能項目の内容に関しての資料が少ないので、毎回電話してサポートに電話するのが非常に手間です。
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まるっとメールセキュリティ for Outlook
- チェック機能とガード機能の両方を備えたシンプルで頼もしい設計
- 必要な機能だけを絞り込んだことでリーズナブルな価格を実現
- 社外への送信時は暗号化やパスワード自動生成機能等で誤送信防止
株式会社トインクスが提供している「まるっとメールセキュリティ for Outlook」は、メール誤送信防止機能と標的型攻撃メール対策を兼ね備えた Outlook向けサービスです。シンプルで使いやすい画面設計が特長です。また、メールによるサポートも用意されています。
対象従業員規模 | すべての規模に対応 | 提供形態 | クラウド / SaaS |
参考価格 | 利用ID数に応じた料金体系 ●1~50IDの場合:年額75,000円 ●51~100IDの場合:年額120,000円 ●101~300IDの場合:年額300,000円 ●301~500IDの場合:年額350,000円 501~1,000IDの場合:年額500,000円 ※無料トライアルあり |
ここまで紹介したスパム対策ソフトの最新ランキングは以下のボタンから確認できます。ぜひ比較検討の材料にご活用ください。
おすすめの迷惑メール(スパム)対策製品の選び方
ここでは、スパム対策ツールの選び方を見ていきましょう。

損害金や投資コストを確認する
スパム対策ツールをはじめとするセキュリティ対策ツールは、売上と直接つながらないため、どれだけの予算を導入にかけてよいものか見積もりが難しいでしょう。その解決策としては、ツール導入をせずに発生し得るセキュリティ・インシデントの損害金を想定し、導入にかかる投資金額とで判断するとよいでしょう。
例えば、スパムメールにはウイルスが仕込まれていることがあるため、ウイルスを原因とする情報漏えいなどが考えられますが、その損害金は1日に35,000円分の損失といわれています。具体的には、企業全体に送られてくる1日のスパムメール数を5,000通とし、メールを削除するために10秒かかると、どれほどのコストが発生するしょうか?
実は、企業全体で50,000秒、約14時間に相当します。もし時給が2,500円の場合は、1日に35,000円分の損失が発生しているという計算です。年間で考えると膨大なコストに。だからこそ、投資金額がかかったとしても、防御力の高められる製品で対策することが重要です。
自社に必要な機能があるか確認する
スパム対策製品を導入し、現在使っているメールソフトでスパムメールを的確にブロックしなければなりません。自社の被害対策に有効な機能があれば効果的なセキュリティ対策となるでしょう。代表的な機能は以下のとおりです。
- フィルタリング
- フィルタリング機能は送られてきたメールがスパムかどうか判断する機能です。このフィルタリングの精度によってブロックできる割合が変わるため、よく確認しましょう。
- ウイルスチェック
- スパムメールには、ウイルスを仕込んだ悪質なものも多く存在します。誤って開封しないようにウイルスメールを検知する精度も求められます。
- 送信ドメイン認証
- 送信ドメイン認証とは、送信元のドメインから本当に送られてきているか確認する機能です。この機能があればなりすましメールの対策を行えます。
提供形態・運用性を確認する
スパムメールは優れた機能をもつだけでなく、適切な運用が求められます。そのため、導入形態や運用性も確認してから導入を決めてください。主な導入形態は以下のとおりです。
- パッケージ
- 一般的にはソフトウェアとして提供されており、自社で構築して運用する必要があります。運用の負荷は比較的大きいですが、自社の状況にあわせてカスタマイズが可能です。
- アプライアンス
- ハードウェアとソフトウェアの一体型です。パフォーマンスが高く運用負荷も小さい反面、導入コストは比較的高めです。
- クラウド
- クラウドで提供されているスパム対策サービスを利用します。日々の運用を自社で行う必要がないため負担は軽減されますが、拡張性や柔軟性に欠ける部分もあります。
まとめ
スパム対策製品は複数あり、費用に差がある分、スパムの検出率や採用している技術もそれぞれ異なります。どのような製品があるのか、そして機能や技術をおさえておくとよいでしょう。各社製品の一括資料請求も可能なため、製品を検討したい方はぜひご利用ください。
これまでいろいろなメールサーバーを使用してきました。 結果、セキュリティレベルの向上が実感できるサービスです。 メールフィルターの機能はもちろんですが、ウイルスやスパムといった攻撃を排除することができます。
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