LINEマーケティングツールの連携性を確認する視点
LINEマーケティングツールの連携性は、製品によって対応範囲が大きく異なります。自社が連携させたいシステムを先に洗い出し、それぞれの連携方式や制限事項を確認してから比較を進めることが有効です。
連携できる範囲は製品によって異なる
ECカートやCRM、POSレジなど、連携先として想定されるシステムは業種によってさまざまです。すべてのLINEマーケティングツールが同じ範囲のシステムと連携できるわけではなく、対応状況は製品ごとに確認する必要があります。
公式サイトに連携実績のあるサービス名が記載されている場合もありますが、実際に自社が使っているバージョンやプランで連携できるかは、個別に確認したほうが確実です。導入前にベンダーへ具体的な連携要件を伝えて回答を得ておくと安心です。連携実績があるシステムでも、契約プランによって利用できる範囲が異なる場合があるため、プラン単位での確認も欠かせません。
連携方式の違いによる導入のしやすさ
連携方式には、管理画面上の設定のみで完結する標準連携と、開発を伴うAPI連携があります。標準連携は導入の手間が少ない一方、対応できる項目が限られる場合があります。
API連携は柔軟にデータをやり取りできる反面、自社や委託先での開発工数が必要になります。連携にかけられる予算やスケジュールに応じて、どちらの方式を選ぶかを検討する必要があります。将来的に連携先を増やす可能性がある場合は、拡張性の高いAPI連携を選んでおくと後の対応がしやすくなります。
ECカートと連携できるLINEツールの視点
ネット通販事業を展開する企業では、ShopifyなどのECカートとLINEマーケティングツールを連携させることで、購買データにもとづいた配信ができるようになります。
ECカートとの連携でできること
ECカートと連携すると、購入履歴やカゴ落ちの情報をもとにメッセージを配信できる場合があります。購入後のフォローアップメッセージや、再購入を促す配信に活用できる可能性があります。
連携できるデータの範囲は製品によって異なり、商品カテゴリーや購入金額まで取得できるものもあれば、購入の有無のみを取得するものもあります。想定する施策に必要なデータ項目が取得できるかを確認しましょう。
連携時に確認したい注意点
ECカート側の仕様変更やアップデートによって、連携設定の見直しが必要になる場合があります。連携が正常に動作しているかを定期的に確認する運用ルールを決めておくと、データの反映漏れに気づきやすくなります。
在庫数や価格情報などリアルタイム性が求められるデータは、連携の更新頻度によって反映のタイミングが変わることがあります。配信内容に反映されるまでの時間差を把握したうえで、施策のスケジュールを組むとよいでしょう。
CRMと連携できるLINEツールの視点
顧客管理システムとLINEマーケティングツールを連携させることで、営業やサポート部門が保有する顧客情報をもとにした配信ができるようになります。
顧客データを統合する連携方法
CRMに登録された顧客属性や商談履歴とLINEの友だち情報をひも付けることで、部署をまたいだ顧客理解につながる場合があります。連携方法は、専用コネクターを使うものとAPI経由で個別に構築するものに分かれます。
顧客IDの管理方法がCRMとLINEマーケティングツールで異なると、データの突き合わせがうまくいかない可能性があります。連携前に、双方でどの項目をキーにしてデータを紐づけるかを確認しておく必要があります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品で比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でLINEマーケティングツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
連携データの反映タイミング
CRM側で更新した情報が、LINEマーケティングツール側にどのくらいの間隔で反映されるかは製品によって異なります。リアルタイムに近い連携もあれば、一定時間ごとにまとめて同期する方式もあります。
反映のタイムラグがある場合、直前の顧客対応内容が配信に反映されない可能性があります。重要な案内を配信する際は、CRM側の最新情報を確認したうえで送信するなど、運用フローを補完しておくと安心です。反映間隔を短くできるオプションが用意されている製品もあるため、必要に応じて相談してみるとよいでしょう。
POSレジや決済サービスと連携できるLINEツールの視点
実店舗を展開する企業では、POSレジや決済サービスとの連携によって、来店時の購買データをLINEマーケティングに活用できる場合があります。
POSレジ連携で購買データを活用する方法
POSレジと連携すると、来店時の購入商品や金額データをもとにセグメント配信ができる場合があります。ただし、レジメーカーによって連携できるかどうかが異なるため、自社が導入しているレジの機種を確認する必要があります。
連携できない場合でも、会員証機能や購入時のポイント付与と組み合わせて、間接的に購買データを集める方法をとる製品もあります。自社の店舗運用にどの程度手間をかけられるかを踏まえて検討するとよいでしょう。
決済サービス連携で決済通知を配信する仕組み
決済サービスと連携すると、支払い完了時にLINEで通知を送るといった仕組みを構築できる場合があります。オンライン決済とLINEでの案内を組み合わせることで、購入後のフォローがしやすくなります。
対応している決済サービスの種類は製品によって異なるため、自社が導入している決済手段が連携対象に含まれているかを事前に確認しておく必要があります。複数の決済手段を併用している場合は、それぞれが連携対象に含まれるかも個別に確認しておくと安心です。
予約システムと連携できるLINEツールの視点
飲食店や美容室など予約制のサービスを提供する企業では、予約システムとLINEマーケティングツールを連携させることで、予約に関する案内をLINE上で完結できる場合があります。
予約情報をLINEで通知する仕組み
予約完了時や来店前日にリマインド通知を自動配信できる機能があると、無断キャンセルの発生を抑える一助になる場合があります。通知のタイミングや文面をカスタマイズできるかも確認したい項目です。
予約システム側のデータ形式とLINEマーケティングツール側の対応形式が一致していないと、連携がうまく機能しない可能性があります。導入前にデモ環境で実際の連携動作を確認しておくと安心です。
予約変更やキャンセル対応の連携範囲
予約の変更やキャンセルがあった場合に、その情報がLINEマーケティングツール側にも反映されるかどうかは製品によって異なります。反映されない場合、案内内容と実際の予約状況にずれが生じる可能性があります。
キャンセル料の案内やキャンセル待ちの案内など、予約状況に応じた自動応答が必要な場合は、連携範囲がどこまで対応しているかを個別に確認しておくとよいでしょう。想定するケースを洗い出し、対応できない部分は手動運用でカバーする方針をあらかじめ決めておくと安心です。
API連携のしやすさで比較するLINEツールの視点
独自の連携を構築したい企業では、API連携のしやすさそのものが比較の中心になります。仕様の公開範囲や開発のしやすさを確認する視点が必要です。
API仕様の公開範囲とドキュメントの充実度
APIの仕様書やサンプルコードが充実しているかどうかは、開発のしやすさに直結します。ドキュメントが整備されていないと、開発担当者が仕様を確認するためにベンダーへの問い合わせを重ねる必要が生じる場合があります。
APIのバージョン管理や、仕様変更時の告知方法についても確認しておくと、既存の連携が突然使えなくなるといった事態を避けやすくなります。
開発体制や外部委託の必要性
自社に開発リソースがない場合は、外部の開発会社に構築を委託する選択肢があります。委託先を探す手間や費用がかかるため、あらかじめ社内で対応できる範囲を整理しておくと計画が立てやすくなります。
ベンダー自身が連携構築の支援サービスを提供している場合もあります。開発を外部に任せる際の費用感や納期を含めて、複数の選択肢を比較しておくとよいでしょう。運用開始後の仕様変更にも対応できる保守契約かどうかも、あわせて確認しておくと安心です。
システム連携の観点で検討したいLINEツールの候補
ECカートやCRM、会員情報基盤との連携を軸に検討しやすいLINEマーケティングツールを紹介します。自社が連携させたいシステムと照らし合わせて比較してみてください。
カスタマーリングス
- 顧客の「行動」と「声」を可視化し、良質な顧客体験の提供を実現
- ターゲットに応じたパーソナライズな配信を実現
- 生成AIが日々の業務をアシストし、業務効率化と顧客理解を促進
株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供する「カスタマーリングス」は、複数のチャネルから収集した顧客データを一元管理できる顧客データプラットフォームです。ECカートやCRMなど既存システムのデータを統合し、LINEでの配信にも活用できる連携範囲を備えています。連携できるデータ項目や更新頻度は、自社の利用システムに応じて事前に確認しておくとよいでしょう。
RE:RE
- 24時間いつでも簡単にLINEから予約受付可能
- 電子カルテでスムーズな情報共有を実現し、業務効率を向上
- 外部サイト連携やGoogleカレンダー連携により予約を一元管理
株式会社REシステムズが提供する「RE:RE」は、LINE公式アカウントを活用した配信や顧客管理を支援するツールです。顧客データを外部システムと連携させたうえでのセグメント配信に対応しており、既存の会員基盤と組み合わせて運用したい企業に向いています。連携方式や対応範囲は製品によって異なるため、導入前の確認が欠かせません。
CRM PLUS on LINE (株式会社ソーシャルPLUS)
- LINEヤフー社「Premier」認定の正規代理店が提供
- Shopify PlusでLINE連携に対応
- 無料プランでほぼ全機能を体験可能
デジコ (株式会社DIGITALIO)
- 豊富な交換先(PayPay、Amazon、Google Playなど)
- スマホで簡単受け取り、満足度向上
- キャンペーンコストと郵送・振込の手間を削減
まとめ
LINEマーケティングツールの連携性は、ECカートやCRM、POSレジ、決済サービス、予約システムなど連携先によって対応範囲や方式が異なります。自社が連携させたいシステムを整理したうえで、複数の製品を比較検討してみてください。


