NTTドコモビジネスは、生成AIサービス「Stella AI for Biz」において、β版として提供していた議事録生成機能を2026年3月2日から正式版として提供開始すると発表しました。文字起こし精度は業界最高水準をうたっており、月間最大230時間の議事録生成を追加料金なしで利用できるとしています。
何ができるようになるか:話者分離、用語登録、テンプレ化
発表では、議事録生成の実務で効きやすい機能として次が挙げられています。
- 話者分離:複数参加者でもAIが話者を分離し、「誰が何を話したか」を可視化します
- モバイルアプリ/ブラウザーでのリアルタイム録音:録音後にクラウドで自動処理し、文字起こし、議事録、サマリーを生成します
- 用語登録:社内用語、製品名、専門用語を事前登録して誤認識を抑制します
- テンプレート:職種や業務に応じた任意フォーマットへ自動加工します
さらに、動画で学べる使い方コンテンツや、入力した要望からプロンプト作成を支援してテンプレート化する「プロンプトサポート機能」も追加予定としています。
法人向け生成AIが「使える人の道具」から「全社の標準機能」へ近づく動き
議事録の自動生成は、生成AIの代表的な活用例として浸透しつつあります。一方で、現場の導入では「誰が何を話したかが追えない」「固有名詞が崩れて修正が増える」「会議体ごとに書式が揃わず共有しづらい」といった課題が残りやすいと受け取れます。
今回の発表では、話者分離、用語登録、テンプレートといった“修正と共有”のボトルネックに手当てしており、議事録機能を単発の自動化ではなく、社内の標準プロセスとして定着させる方向性がにじみます。加えて、学習コンテンツやプロンプト支援など、利用定着に向けた支援策もあわせて示されています。
ITツール導入・選定で意識しておきたいポイント
議事録ツールの比較では、精度の高さだけでなく、運用で詰まりやすい論点を短時間で確認しておくことが重要になりそうです。
- オンライン、オフラインの会議どちらに対応するか
- 話者分離と辞書登録で修正工数を抑えられるか
- テンプレートで社内共有の形式を揃えやすいか
- 利用上限と追加課金の条件が読みやすいか
議事録作成ツール全体の比較観点については[主要な議事録作成ツールを徹底比較!費用やサポートも解説]も参考にしてください。
まとめ
Stella AI for Bizの議事録機能は、話者分離、用語登録、テンプレといった運用上の詰まりどころに焦点を当て、生成AI活用を「導入」から「定着」へつなげる設計として整理できます。今後は、議事録が単なる作業削減に留まらず、会議運用全体の標準化へどう波及していくかを見ていく必要がありそうです。

