会社にCopilotが導入された。でも、何に使えばいいかわからない
ある日を境に、WordやTeams、Excelの画面にCopilotのアイコンが現れるようになった。上司からは「活用していこう」と言われたが、具体的な説明はない。試しにクリックしてみたが、何を入力すればいいかわからず、結局いつも通りの作業に戻ってしまった——。
「Copilot 使えない」「Copilot 使い方」「Copilot 何ができる」といった検索が増えているのは、こうした「突然導入された側」の戸惑いが広がっていることの表れだと受け取れます。
ChatGPTのように自分の意志で試し始めたわけではなく、気づいたら職場のツールに組み込まれていた——このCopilot特有の状況が、「使い方がわからない」という感覚を生みやすくしています。
なぜ「Copilotが使えない」と感じる人が多いのか
Microsoft 365 Copilotは、2023年末から2024年にかけて企業向けに展開が始まり、多くの組織で一斉導入が進みました。月額料金は1ユーザーあたり数千円規模で、組織としての投資判断を経て導入されるケースがほとんどです。
しかし導入が「上から決まる」ため、現場のユーザーは準備なく新しい機能と向き合うことになります。ChatGPTのように「何でも聞ける」ツールとして期待してしまうと、実際の動作との乖離が生じやすくなります。
Copilotが「使えない」と感じられる背景には、いくつかの構造的な理由があります。
一つ目は、Copilotがアプリと深く連携しているという点です。CopilotはWordやExcel、Teams、Outlookといったアプリの文脈に紐づいて動作します。開いているドキュメントや会議の内容に基づいて機能するため、「何もない状態で何かを作る」ツールというよりも、「今手元にある素材を整える・活用する」ツールに近い性質を持っています。この特性を知らずに使い始めると、ChatGPTとの違いに戸惑いやすくなります。
二つ目は、機能が分散しすぎている点です。Word Copilot、Excel Copilot、Teams Copilot、Outlook Copilotでそれぞれできることが異なります。「Copilot」という一つの名前でまとめられていますが、アプリごとに機能の粒度や使いどころが変わるため、「どこで何ができるのか」の全体像がつかみにくい構造になっています。
三つ目は、研修や使い方の共有が追いついていないことです。「Microsoft 365 Copilot 使い方」の検索が月500件あることからも、公式ドキュメントではなく実務で使える情報を求めている層が一定数いることがわかります。導入は決まったが、現場への展開が後回しになっている組織は少なくないと考えられます。
「Copilotが使えない」と感じる、よくあるパターン
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