「PDCAは日本だけ」は本当か——批判される理由と、それでも残る理由
「PDCAって、海外では使われていないらしい」「そもそも時代遅れでは」——こうした声を職場で聞いたことがある方は少なくないのではないでしょうか。
一方で、研修資料にはいまだにPDCAが登場し、上司からは「PDCAを回せ」という指示が飛んでくる。批判されながら使われ続ける、この奇妙な状況はどこから来ているのでしょうか。
「PDCA 日本だけ」「PDCAサイクル 時代遅れ」「PDCA 古い」——こうした問いが多くのビジネスパーソンに共有されているのは、「使い続けることへの違和感」と「でも代替が何かわからない」という宙ぶらりんの状態が広がっているからだと考えられます。
PDCAをめぐる議論を整理すると、今のビジネス環境で「何を使うべきか」が少し見えてきます。
PDCAの起源——そもそも誰が作ったのか
PDCAサイクルは、アメリカの統計学者ウィリアム・エドワーズ・デミングが提唱した品質管理の概念をもとにしています。「デミング サイクル」とも呼ばれるこのフレームワークは、第二次世界大戦後の日本の製造業に導入され、品質改善の手法として広く普及しました。
ここに一つの皮肉があります。PDCAはもともとアメリカ人が考え、日本の製造業が発展させた概念です。それが「日本独自のもの」として語られるようになったのは、日本企業がこれを徹底的に活用し、品質管理の文化として根付かせたからだといえます。
「PDCA 日本だけ」という認識が広まっている背景には、海外のビジネス環境ではOODAループやアジャイル開発、リーンスタートアップといった別のフレームワークが主流になっているという現実があります。特に変化のスピードが速いIT・スタートアップ領域では、計画を立ててから実行するPDCAより、まず動いてから学ぶOODAやアジャイルの方が適しているとされています。
なぜPDCAは批判されるのか——「時代遅れ」の本当の意味
PDCAへの批判は、フレームワーク自体の問題というより、使われ方の問題に起因することが多いと考えられます。
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