ITトレンド編集部厳選!おすすめPDMシステム
まずは、カテゴリー数・製品数業界最大級のITトレンドで人気のPDMシステムを比較紹介します。
Visual BOM
- BOMと世界最高水準の3Dデータ軽量化技術の融合
- 設計資産の再利用・戦略的な部品の標準化を推進
- 設計変更情報の一元管理で設計製造のコミュニケーションを充実化
株式会社図研プリサイトの「Visual BOM」は、モノづくりを強力に支援するPLMソリューションです。BOMに世界最高基準の超軽量3Dデータを導入。モノづくりに関わるすべての部門を横断して製品情報の共有が行えます。また、オンプレミスとパッケージに対応しており、生産管理システムとの連携も可能です。
対象従業員規模 | すべての規模に対応 | 対象売上規模 | すべての規模に対応 |
参考価格 | ー | 提供形態 | オンプレミス/パッケージソフト |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Obbligato
NECの提供する「Obbligato」は、企画・設計・生産・保守に至る製品情報を管理・集約し、開発リードタイムの短縮や品質向上・製品履歴管理の迅速・効率化などを実現します。国内シェアトップクラスの実績を誇り、1,000社以上の導入実績がある国産パッケージです。コンサルティング・導入支援・Q&Aなど、手厚いサポートを実施しているので、導入に不安がある方におすすめです。
Aras Innovator
アラス ジャパンが提供する「Aras Innovator」は、世界中の大手製造企業で導入されているPDMシステムです。オープンソース型で拡張性に優れたサブスクリプションプラットフォームを採用しており、SOLIDWORKSやAutoCADといった3D CADファイルとのシームレスな連携が可能です。設計図面のバージョン管理や属性情報の管理はもちろん、CADデータのライフサイクル管理やBOMとの紐づけにも対応しており、製品開発の一元管理を実現します。
SOLIDWORKS PDM
ダッソー・システムズが提供する「SOLIDWORKS PDM」は、データファイルとドキュメントを管理して、生産性の最大化と製品品質の向上を実現するシステムです。パッケージ版で3つのプランがあり、機能を比較して自社に適したものを選べます。
OpenPDM核
株式会社コアが提供する「OpenPDM核」は、「とにかく使いやすい」をコンセプトに開発されたPDMシステムです。シンプルな操作性でデータ管理をスムーズに行え、さらに高速なパフォーマンスと迅速な導入により、現場のストレスを軽減します。電気機器メーカーをはじめ、多様な業種での導入実績があり、柔軟性に優れている点も大きな特徴です。自社の業種でPDMを導入できるか不安な方にもおすすめです。
mcframe
ビジネスエンジニアリング株式会社が提供する「mcframe」は、Visual BOM/EM-Bridge/Projectの3つのシステムで構成され、エンジニアリングチェーン全体の高度化を目的に設計されています。「強いものづくり」を実現するために、エンジニアを単純作業や付帯作業から解放し、付加価値を生み出す思考に専念できる時間を創出します。さらに、設計と生産の双方向連携により、設計開発から生産までのトータルリードタイム短縮、効率化・標準化、原価低減、QCD(品質・コスト・納期)の作り込みを実現します。
Base-Right
NSW株式会社が提供する「Base-Right」は、豊富な設定メニューで、業務・運用に合わせたシステム構築が可能なコストパフォーマンスに優れたPDMです。最大の特徴は、カスタマイズ費用を最小限に抑えられるという点。管理属性項目の追加や画面の表示方法、プルダウンなどの入力方式、ユーザー情報や権限設定など、導入時や導入後のちょっとした変更もユーザーで操作可能です。コスト面が気になる方におすすめです。
以下では、ITトレンドで過去30日間、ユーザーから問い合わせの多かった「PDMシステム」を紹介しています。製品の口コミや、ほかのユーザーがどの製品を資料請求しているのかの傾向がわかるので、あわせて参考にしてみてください。
PDMシステムとは
PDMとは、Product Data Management(製品情報管理)の略で、製品の設計時のデータや、BOM(Bill of Materials:部品表)などの設計情報を、企画・開発の段階から製品寿命の終わりまで一元管理することです。このPDMの考え方をシステムとして実現し、業務効率化を図るのがPDMシステムです。
PDMシステムは、特にCADで作成された図面ファイルの管理において高い効果を発揮します。CADデータはバージョン管理が煩雑になりやすく、属人的な管理ではトラブルの原因にもなりがちです。PDMを導入することで、CAD図面の履歴管理・アクセス制御・属性情報の統合管理が実現でき、設計業務の効率化や品質向上につながります。
PDMシステムの機能やメリットなどについては、以下の記事で詳しく解説しています。
こんな課題をお持ちの方におすすめです
この記事で紹介しているPDMシステムは、以下のようなお悩みや条件をお持ちの企業から多くお問い合わせをいただいています。ITトレンドで実際に資料請求された方の声を一部ご紹介します。
- ●設計データや図面を一元管理し、最新版の情報を常に共有できるようにしたい
- ●製品開発プロセスでの変更管理や承認フローを効率化したい
- ●ファイルの重複や誤使用を防ぎ、設計品質を向上させたい
- ●CADデータ・部品情報・文書などを統合的に管理し、検索性を高めたい
- ●PLMやERPなど他システムと連携し、製品ライフサイクル全体で活用できる仕組みを整えたい
「自社の設計データ管理や製品開発プロセスの課題に当てはまりそう」と感じた方は、ぜひお気軽に資料をご請求ください。まだ導入を決めていない段階でも、比較のヒントになる情報をまとめています。
PDMとCADファイル管理の関係とは
PDMシステムは、CAD図面のバージョン管理や属性管理、ファイル共有を含む、総合的な図面管理ツールとして活用されています。特にCADファイルの効率的な管理を目的として導入されるケースが多く、設計業務では複数のCADデータが頻繁に更新されるため、「誰が・いつ・どのような変更を加えたのか」を正確に把握・管理する仕組みが不可欠です。
こうした課題に対し、PDMは変更履歴の一元管理やアクセス権限の制御、属性情報の整理を通じて、設計プロセス全体の効率化と情報の整合性を確保します。さらに、3D CAD・2D CADを問わず多様なファイル形式に対応するPDM製品も多く、CADとの高い親和性を備えたシステムとして注目されています。
なかでも、Aras InnovatorやSOLIDWORKS PDMは、設計部門の業務における実用性と柔軟性を兼ね備えた代表的な製品です。
PDMシステムの3つの選定ポイント
つづいては、PDMの選定ポイントを解説します。
クラウドかパッケージか
PDMシステムを選ぶときは、どの提供形態に対応しているかを確認しましょう。パッケージ製品であればカスタマイズの自由度は高く、自社に必要な機能だけでシステムを構築できますが、知識や技術・時間が必要です。クラウド型のシステムであればカスタマイズの自由度は低いものの、短期間で導入できます。
既存システムとの連携
PDMを導入するときには、自社の既存システムと連携できるかどうかもポイントです。基幹システムと連携できなければ、有効なデータを手作業で移動させなければなりません。また、PDMは設計に関するシステムであるため、CADで作成したデータと連携できることが最重要となります。
現在使っているCADソフトのベンダーが提供するPDMであれば、連携も容易であるためおすすめです。CADソフトのベンダーがPDMを提供しているかを確認し、検討しましょう。
アフターケア・サポート体制
PDMの運用には専門的な知識や技術が求められるため、ベンダーのサポート体制を事前に確認しておくことが大切です。また、PDMは製品のライフサイクル全体を管理するシステムであり、業務への影響も大きいため、導入を成功させるにはサポート体制が充実した製品を選ぶことが重要です。
以下の記事では、失敗しないPDMの選び方について解説しています。自社にあったPDMシステムを導入するためにはどんな点に着目すればよいのかをさらに知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
PDM導入の代表的な活用例
PDMシステムは、製品開発・設計部門において幅広く活用されています。例えば、複数拠点間での設計データ共有や、CADファイルのバージョン管理、部品表(BOM)の一元管理などが代表的です。
また、PDMはERPやPLMとの連携にも対応しており、設計から製造、調達までの情報連携を強化できます。設計の重複作業や情報の行き違いを防ぎ、全体の業務効率やスピードの向上が可能です。
PDM導入を成功させるコツ
どうすればPDM導入に成功するのか、そのコツについて解説します。
目的を明確にし全社で取り組む
PDM導入を成功させるためには、目的を明確にすることが何よりも重要です。目的が明確になっていないとPDMが有効活用されません。PDMのように通常業務を大きく変えるシステムの導入・変更には、社員の反発を伴うケースもあります。
何のためにPDMを導入するのかを明確にして、全社的な経営戦略として取り組むことが大切です。
シンプルで段階的な導入を行う
PDMを導入して大幅な業務の変革が起きると反発が起きるため、段階的な導入を行うことが有効です。システムを導入する前に、仕事のやり方を見直してPDMの運用体制を構築しましょう。
現場のシステム運用体制が整ってから導入することで失敗を防げます。
自社に最適なPDMシステムを導入し、製品情報管理を効率化しよう
自社に最適なPDMシステムを導入することで、設計・開発情報を一元管理し、業務効率を大きく高められます。選定時は価格や実績だけでなく、カスタマイズ性や既存システムとの連携性も重要な比較ポイントです。導入を検討中の方は、まず複数製品の資料を取り寄せ、自社に合うシステムを確認してみましょう。