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決算個社IT・インターネット2026年09月07日

【GMOペイメントゲートウェイ株式会社(証券コード:3769)徹底解説】2026年9月期 第2四半期──決済代行・金融関連の両輪で増収増益、通期予想に対し順調な進捗

【GMOペイメントゲートウェイ株式会社(証券コード:3769)徹底解説】2026年9月期 第2四半期──決済代行・金融関連の両輪で増収増益、通期予想に対し順調な進捗

GMOペイメントゲートウェイ株式会社は、EC加盟店やアプリ事業者向けのオンライン決済代行サービスを中心に、対面決済端末やBaaS(Banking as a Service)支援、後払い決済「GMO後払い」などを展開する国内最大手クラスの決済代行会社です。決済代行事業・金融関連事業・決済活性化事業の3事業を柱に、年間の決済処理件数は国内トップクラスの規模を誇ります。

2026年9月期第2四半期(中間期、2025年10月1日〜2026年3月31日)の連結業績は、売上収益460億84百万円(前年同期比+13.1%)、営業利益187億92百万円(同+22.7%)、親会社の所有者に帰属する中間利益120億42百万円(同+22.3%)と、増収増益の決算となりました。

詳しくは前回の記事もあわせてご覧ください。
【GMOペイメントゲートウェイ株式会社(証券コード:3769)徹底解説】決済代行からBaaS・BNPLまで広がる収益構造

上半期の市場動向と後半への示唆

当中間連結会計期間のオンライン課金分野・継続課金分野は、食品・飲料など日常生活領域や旅行・チケットにおける決済が底堅く推移しました。一方で、大手加盟店による増収寄与の一巡や、前連結会計年度に顕在化した特定加盟店の内製化影響もあり、オンライン決済売上の伸びはやや落ち着いた水準となっています。子会社のGMOイプシロン株式会社では「fincode byGMO」が好調に推移し、決済処理金額は前年同期比45.6%増と高い成長を維持しました。

対面分野では、第3四半期に予定されていたドラッグストア向け大口案件の納品前倒しや、SME(中小企業)向けプロモーション施策が奏功し、イニシャル売上が伸びました。新規加盟店である大型商業施設の本格稼働もリカーリング型売上を押し上げており、計画を上回る成長となっています。金融関連事業では、海外FinTech事業者向けレンディングサービスが北米・インド・東南アジアを中心に新規融資先を開拓し、売上収益が前年同期比71.8%増と大きく伸びました。

これらの動向を踏まえると、決済のキャッシュレス化やDXニーズの拡大を背景にしたBaaS支援・海外レンディングの成長が、下半期以降も収益を牽引する可能性が高いと見られます。特定加盟店の内製化影響が一巡した後の国内オンライン決済分野の回復ペースが、下半期の増収率を左右する焦点になりそうです。

業績推移

詳しい数値は決算短信本文でも確認できます。
GMOペイメントゲートウェイ株式会社 2026年9月期 第2四半期決算短信(PDF)

当中間連結会計期間の売上収益は460億84百万円(前年同期比+13.1%)となりました。事業別では、決済代行事業の売上収益が341億87百万円(同+12.3%)、金融関連事業が111億08百万円(同+16.8%)、決済活性化事業が9億25百万円(同+5.7%)と、いずれの事業も増収を確保しています。品目別では、加盟店売上にあたる「スプレッド」が195億87百万円(同+16.2%)と最大の構成比を占め、処理料売上の「フィー」も130億59百万円(同+8.1%)と積み上がりました。

利益面では、営業利益が187億92百万円(前年同期比+22.7%)となり、当連結会計年度の業績予想に対して順調に進捗しています。税引前中間利益は188億67百万円(同+19.8%)、親会社の所有者に帰属する中間利益は120億42百万円(同+22.3%)と、増収以上のペースで利益が伸びました。セグメント別の利益は、決済代行事業が172億20百万円(同+18.0%)、金融関連事業が36億92百万円(同+33.5%)、決済活性化事業が2億08百万円(同-2.9%)となっています。

直近決算の重要ポイント

今回の決算で最も注目すべき点は、金融関連事業のセグメント利益が前年同期比+33.5%と、全事業の中で最も高い伸び率を示したことです。海外FinTech事業者向けレンディングサービスの拡大に加え、後払い決済サービスにおける与信精度向上や回収業務の運用体制強化により、与信関連費用を一定水準に抑えられたことが利益成長を支えました。

一方、決済活性化事業のセグメント利益は2億08百万円(前年同期比-2.9%)とわずかに減益となりました。マーケティング支援サービスがインターネット広告の市況変化の影響を受けた一方、GMOリザーブプラス株式会社が提供する医療特化型サービスの売上収益は前年同期比32.4%増と好調を維持しており、事業内で明暗が分かれた形です。

通期の業績予想は売上収益932億35百万円(前期比+13.0%)、営業利益376億39百万円(同+20.1%)、当期利益234億06百万円(同+7.2%)です。上半期時点の進捗率は売上収益で49.4%、営業利益で49.9%、当期利益で51.5%となっており、計画に対しおおむね順調に推移していると考えられます。

中間期が示す事業の実力

財政状態を見ると、当中間連結会計期間末の総資産は4,515億35百万円で、前連結会計年度末から447億35百万円増加しました。現金及び現金同等物や営業債権及びその他の債権、前渡金などの増加が主な要因です。負債は3,308億65百万円となり、預り金や借入金の増加を反映して402億42百万円増えています。

純資産は1,206億69百万円、うち親会社の所有者に帰属する持分は1,172億76百万円で、自己資本比率は26.0%となりました。決済事業では加盟店からの預り金が総資産・総負債を押し上げる構造があるため、決済代行会社としては一定の水準にあると見られます。1株当たり中間利益(EPS)は158.60円、営業活動によるキャッシュ・フローは189億57百万円と、潤沢なキャッシュ創出力を維持しています。

年間配当予想は170.0円で据え置かれており、収益拡大に応じた株主還元姿勢がうかがえます。決済処理件数が前年同期比でわずかに減少する一方、処理金額が同6.7%増となった点は、1件当たりの決済単価上昇や大口取引の伸びを示しており、事業の質的な変化を映していると考えられます。

業界の注目ポイント

海外FinTechレンディング事業の急拡大

金融関連事業の柱の一つである海外FinTech事業者向けレンディングサービスは、北米・インド・東南アジアを中心に新たな融資先の開拓と既存融資先への追加融資が進み、売上収益が前年同期比71.8%増と大きく伸びました。国内の決済代行事業に加え、海外の金融事業者向け与信ビジネスが新たな成長領域として存在感を高めています。

クレジットクオリティを維持しながら融資規模を拡大できている点は評価できる一方、海外与信ビジネスは為替や現地の信用リスクの影響を受けやすい側面もあります。今後の融資先の分散状況やポートフォリオの質が、この事業の持続的な成長力を占ううえで重要な観点になりそうです。

対面分野におけるBaaS支援とDXニーズの取り込み

対面分野では、金融機関や事業者向けのBaaS支援が計画に対し堅調に推移しました。ドラッグストア向け大口案件の前倒し納品やSME向けプロモーション施策が奏功したことに加え、新規加盟店である大型商業施設の本格稼働も寄与し、リカーリング型売上が計画以上の成長を遂げています。

決済のキャッシュレス化やDXニーズの高まりを背景に、金融機関や事業者が決済インフラを外部の専門事業者に委ねる動きは今後も続くと見られます。GMOペイメントゲートウェイが培ってきた決済処理基盤をBaaSという形で外部提供できる点は、収益機会の広がりにつながる可能性があります。

決済活性化事業における広告市況の影響とヘルスケア領域の伸長

決済活性化事業のうち、加盟店の売上向上を支援するマーケティング支援サービスはインターネット広告の市況変化の影響を受け、伸び悩みが見られました。一方で、GMOリザーブプラス株式会社が展開する医療特化型予約管理システム「メディカル革命 byGMO」は、スマホアプリ完結型の予約・受付・決済サービスへの需要拡大を背景に、売上収益が前年同期比32.4%増と好調を維持しています。

同一セグメント内でも事業ごとの成長ペースには差が出ており、広告市況に左右されにくいヘルスケア領域のサービスが、決済活性化事業全体の収益を下支えする構図になっていると考えられます。医療機関のDX需要が今後も続けば、この分野が新たな成長ドライバーに育つ可能性があります。

ITトレンド編集部の考察

今回の決算から見えるのは、決済代行事業という既存の収益基盤を維持しながら、金融関連事業を新たな成長エンジンとして育てている点です。海外FinTechレンディングの71.8%増という高成長は、国内の決済代行市場が成熟しつつある中で、GMOペイメントゲートウェイが海外・金融領域へと事業ポートフォリオを広げていることを象徴していると見られます。

一方で、決済活性化事業のわずかな減益や、オンライン決済分野における大手加盟店の増収寄与一巡は、既存事業の成長にも踊り場が訪れつつあることを示唆しています。今後は、対面分野のBaaS支援やヘルスケア領域といった新規需要をどこまで取り込めるかが、成長持続のカギになりそうです。

通期予想に対する進捗率は売上収益・営業利益・当期利益のいずれも50%前後で、計画達成に向けて順調な滑り出しといえます。下半期は特定加盟店の内製化影響の一巡や、海外レンディング事業のさらなる拡大が業績を左右する要因になると考えられます。

まとめ

  • 2026年9月期第2四半期(中間期)の売上収益は460億84百万円(前年同期比+13.1%)と増収
  • 営業利益は187億92百万円(同+22.7%)、親会社の所有者に帰属する中間利益は120億42百万円(同+22.3%)と増益
  • 金融関連事業のセグメント利益が同+33.5%と最も高い伸び、海外FinTechレンディングが同+71.8%増と好調
  • 決済活性化事業のセグメント利益は2億08百万円(同-2.9%)とわずかに減益
  • 自己資本比率26.0%、EPS158.60円、年間配当予想は170.0円で据え置き
  • 通期予想は売上収益932億35百万円(前期比+13.0%)、営業利益376億39百万円(同+20.1%)、当期利益234億06百万円(同+7.2%)を見込む

ITトレンド編集部

IT製品の比較サイト「ITトレンド」の編集部です。ITトレンドはイノベーションが2007年より運営している法人向けIT製品の比較・資料請求サイトで、累計訪問者数2,000万人以上、3,750製品以上を掲載しています。読者がIT製品・サービスを比較検討する際に役立つ情報や、システムを活用した社内の課題解決のヒントになる情報を日々発信しています。

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