XRシステムを使いにくいと感じる特徴
XRとは、現実に情報を重ねるAR、仮想の空間を体験するVR、両者を組み合わせるMRをまとめた呼び方です。使いにくいという印象は、利用者の慣れと製品の作りの組み合わせで生じます。
操作方法が直感的に分からない
空間の中で操作する方式では、手をかざす、視線を合わせる、専用の入力機器を使うといった方法があります。日常的に触れる機器とは操作の感覚が異なるため、初めて使う人は戸惑う場合があります。
確認したいのは、画面上に操作の案内が表示されるか、最初に操作を練習できる場面が用意されているか、複数の操作方法から選べるかという点です。試用の機会には、機器に慣れていない担当者にも参加してもらいましょう。説明なしでどこまで進められるかを見ると、案内が必要な箇所が分かります。
利用のたびに準備が必要になる
使うたびに充電の確認、通信の接続、内容の選択といった手順が必要だと、その手間が利用の妨げになります。前回の利用者の設定が残っていて調整が必要な状態も、負担として感じられます。
確認したいのは、電源を入れてから開始するまでの手順の数、利用者ごとの設定を保持できるか、次に使う内容を事前に指定しておけるかという点です。研修などで複数人が続けて使う場合は、切り替えにかかる時間も計測しておきましょう。準備の手間は、活用が続くかどうかに直結します。機器の保管場所から使用する場所までの移動も含めて、一連の流れで確認しておくとよいでしょう。
コンテンツを扱う際に負担になる要素
内容を用意し更新する作業は、担当者にとって継続的な負担になります。
作成の画面が扱いにくい場合
空間に物を配置する操作や、手順を組み立てる操作は、平面の資料を作る作業とは勝手が異なります。専門的な用語が並ぶ画面では、意味を調べる時間も加わります。
確認したいのは、画面上に説明が表示されるか、雛形が用意されているか、作業をやり直せるかという点です。試用の機会に、短い内容を実際に作成して所要時間を計測しましょう。作成した内容を確認する際に、機器を装着せず画面上で確かめられるかも、作業の効率に影響します。装着と取り外しを繰り返す作りだと、修正のたびに時間がかかります。
更新と配信に手間がかかる場合
内容を修正するたびに、機器へ一台ずつ入れ直す必要があると、台数が多いほど時間がかかります。修正が反映されたかを確認する作業も加わります。
確認したいのは、複数の機器へまとめて配信できるか、配信の状況を一覧で確認できるか、以前の版へ戻せるかという点です。あわせて、修正した部分だけを差し替えられるかも見ておきましょう。全体を作り直す必要がある作りだと、細かな修正でも時間を要します。誰がいつ更新したかを記録できると、内容の管理も進めやすくなります。
初期設定で難しく感じる箇所
導入の段階でつまずくと、最初の利用までに時間がかかります。
使用する環境を整える工程
初期設定では、機器の設定に加えて、使用する場所の環境を整える作業が必要になる場合があります。通信が届くか、動き回るための空間が確保できるか、明るさは適切かといった条件を確認します。
確認したいのは、必要となる通信の条件、利用に必要な広さの目安、明るさや床の状態に関する条件という点です。実際に使う場所で試用の機会を設けると、これらの条件を確かめられます。条件を満たさない場所がある場合は、別の場所を使うか、機器や方式を変える検討が必要になります。拠点ごとに環境が異なる場合は、それぞれで確認を進めましょう。
複数の機器を設定する工程
台数が多いほど、初期設定の作業も増えます。一台ずつ同じ操作を繰り返す作りでは、導入時にまとまった時間が必要になります。
確認したいのは、設定をまとめて適用できる仕組みがあるか、機器の登録を一括で行えるか、設定を依頼できるかという点です。依頼できる範囲が手順の案内までなのか、作業の代行まで含むのかで、必要な社内工数は変わります。導入から利用開始までの目安期間も、あわせて聞いておきましょう。機器の納品や社内の承認に時間がかかる場合もあるため、余裕を持った計画にしておくと安心です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品で比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でXRシステムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
サポートで待ち時間が生じる要因
機器を伴う導入では、不具合が業務の予定へ直接影響します。
窓口が分かれている場合
機器の故障、システムの動作、コンテンツの作成について、それぞれ問い合わせ先が異なる場合があります。どこへ連絡すればよいか分からないと、対応の開始が遅れます。
確認したいのは、問い合わせの窓口が一本化されているか、内容ごとに分かれている場合はその区分、機器の修理を含むかという点です。あわせて、代替の機器を借りられるか、修理にかかる期間の目安はどの程度かも確認しましょう。研修の予定が決まっている場合は、その時期の対応について事前に相談しておくと安心です。予備の機器を1台用意しておく運用も、当日の備えとして検討できます。
状況を伝えにくい場合
機器の中で起きている事象は、言葉で説明しにくい場合があります。画面に何が表示されているかを伝えられないと、確認に時間がかかります。
備えとしては、機器の画面を外部へ表示できる機能があるかを確認しておく方法があります。記録として残せる場合は、その手順も把握しておきましょう。あわせて、よくある事象と対処法をまとめた資料が提供されているかも確認します。自分で調べられる資料があると、問い合わせの前に解決できる場面が増えます。日本語の資料がどこまで用意されているかも、あわせて見ておきましょう。
スマートフォンと組み合わせる際の制約
手元の端末を使う方式や、専用機器と組み合わせる構成では、端末側の条件が影響します。
対応する端末の条件
端末の画面を通して現実に情報を重ねる方式では、端末の性能や搭載している機能によって動作が変わります。古い端末では対応していない場合や、動作が滑らかにならない場合があります。
確認したいのは、対応する端末の一覧が公開されているか、必要な性能の目安、専用のアプリケーションが必要かという点です。社内で配布している端末や、利用者が持つ端末の種類を伝えて、対応状況を確認しましょう。顧客に使ってもらう用途では、幅広い端末で動作するかが利用のしやすさを左右します。対応する端末の一覧が更新されているかも、あわせて確認しておきましょう。
専用機器との組み合わせで生じる制約
専用の機器と端末を組み合わせて使う構成では、接続の方法や、端末側で必要な設定が加わります。接続が不安定な場合、利用の途中で途切れる可能性もあります。
確認したいのは、接続の方法と手順、端末側で必要な設定、接続が切れた際の動作という点です。あわせて、端末の電池の消耗や発熱についても確認しておきましょう。長時間の利用を想定する場合は、実際の使用時間で試して確かめることをおすすめします。社内の端末管理の方針とあわせて、利用の可否も確認してください。個人の端末を使う場合は、通信の費用や利用のルールについても社内で整理しておく必要があります。
操作と準備の負担を比べたいXRシステム
初期設定や機器の準備にかかる時間は、活用の広がりに影響します。負担の少なさを重視して検討したい製品を集めました。
Tours
- 360度空間を歩き回り企業文化を体験的に伝達
- クリック操作で社員紹介やクイズを組み込める
- バーチャル見学からシームレスにエントリーへ誘導
株式会社Toursが提供する「Tours」は、360度の高精細な映像で空間を再現する採用向けのサービスです。閲覧する側は専用の機器や事前の準備を必要とせず、パソコンやスマートフォンから見て回れます。管理画面での編集にかかる手数は、実際の画面で確かめておくとよいでしょう。
Spacely (株式会社スペースリー)
- 初めてでも30分でVRコンテンツが作れる簡単操作!
- 成約率を2倍にも向上させるほどのセールスマーケティング効果!
- 「バーチャル家具」で実際の入居イメージをアピール!
V-expo (株式会社m-Lab)
- 自社エンジンAREALで軽量高品質なメタバース空間
- 大人数対応(最大1,000人)でも安定稼働。
- Webブラウザからアクセス可能、アプリやVR機器不要
cluster (クラスター株式会社)
- バーチャル空間でイベント開催や参加が可能
- スマホ、PC、VR機器などマルチデバイスで利用可能
- 複数ユーザーが同時に交流可能な環境を提供
XRシステムに関するFAQ
XRシステムの使い勝手について、よく寄せられる質問と回答をまとめました。
- Q1: 操作に慣れるまで時間がかかりますか?
- 操作方法や案内の有無によって変わります。機器に慣れていない担当者にも試用へ参加してもらい、説明なしでどこまで進められるかを確認してみてください。
- Q2: 初期設定にはどのくらい時間がかかりますか?
- 機器の台数と、使用する場所の環境によって変わります。設定をまとめて適用できる仕組みがあるかを確認し、開始までの目安期間も聞いておきましょう。
- Q3: 問い合わせ先はどこになりますか?
- 機器の故障とシステムの動作で窓口が分かれる場合があります。区分と、修理や代替機の手配を含むかを確認し、研修の予定がある時期は事前に相談しておくと安心です。
- Q4: 手持ちのスマートフォンで使えますか?
- 対応する端末の条件によって変わります。社内で配布している端末や利用者が持つ端末の種類を伝えて、対応状況と必要な設定を確認しましょう。
まとめ
XRシステムの使いにくさは、操作方法の分かりやすさ、利用のたびの準備、コンテンツの作成と配信、初期設定で求められる環境の確認、サポートの窓口という項目に分けると比較できます。いずれも資料だけでは判断しにくいため、実際に使う場所で試用の機会を活用しましょう。関わる人と作業を整理したうえで、複数の製品資料を取り寄せて比較検討を進めてください。

