無料のM&A・事業承継コンサルとは
無料のM&A・事業承継コンサルとは、初回相談や簡易診断など、支援工程の一部を費用なしで利用できるサービスです。すべての業務が無料になるとは限らないため、無料になる範囲と、その後に発生する料金を分けて確認する必要があります。
無料相談を利用できる
M&A仲介会社や事業承継コンサル会社のなかには、正式契約の前に無料相談を設けている事業者があります。相談内容は、後継者不足への対応方法や第三者承継の可能性、譲渡までの流れ、想定される費用などです。
まず専門家に状況を説明することで、親族内承継や従業員承継、第三者への譲渡のうち、どの方法を検討すべきか整理できます。相談時点で契約を迫られないか、秘密保持の仕組みがあるかも確認しましょう。
簡易的な企業価値を確認できる
無料相談にあわせて、簡易的な企業価値算定を受けられる場合があります。決算書や事業内容、保有資産、収益性などをもとに、譲渡価格の目安を確認する仕組みです。
ただし、簡易算定の結果は、最終的な売却価格を保証するものではありません。実際の価格は、買い手との交渉や財務調査、法務調査、将来性の評価によって変わります。算定方法や前提条件も聞いておくと安心です。
公的な相談窓口も利用できる
費用を抑えて相談を始めたい場合は、事業承継・引継ぎ支援センターも選択肢です。国が設置する公的な相談窓口で、事業承継に関する相談や課題整理、必要に応じた専門家への橋渡しを行っています。
民間のM&A支援会社へ相談する前に、承継方法を整理したい企業にも適しています。ただし、個別の交渉や契約実務まで無料で代行する窓口ではありません。支援内容は地域や案件によって異なるため、事前に確認してください。
参考:事業承継・引継ぎポータル|独立行政法人中小企業基盤整備機構
無料で受けられるM&A・事業承継コンサルの主な支援
無料で利用できる範囲は、相談先によって異なります。一般的には、現状のヒアリングや承継方法の整理、サービスの説明までが無料です。何を依頼したいかを明確にし、相談時に対応範囲を確認しましょう。
事業承継の方向性を整理する
後継者が決まっていない場合でも、無料相談を通じて選択肢を整理できます。親族や従業員への承継が可能か、第三者への譲渡を検討すべきかを、会社の状況に照らして考える支援です。
経営者の希望だけでなく、後継者候補の意思や株式の保有状況、借入金、取引先への影響も検討します。相談前に自社の課題を書き出しておくと、限られた時間を有効に使えるでしょう。
M&Aの進め方を確認する
M&Aでは、準備から相手探し、交渉、契約、引継ぎまで複数の工程があります。無料相談では、必要な期間や資料、経営者が行う作業など、全体の流れを説明してもらえる場合があります。
特に確認したいのは、いつ会社名が候補企業へ開示されるかです。情報が早い段階で広がると、従業員や取引先に不安を与える恐れがあります。匿名での打診方法や情報管理の体制を確認してください。
料金体系の説明を受ける
M&A・事業承継コンサルの料金体系は、相談先によって大きく異なります。主な費用には、着手金や月額報酬、中間報酬、成功報酬があります。最低報酬が設けられている場合も少なくありません。
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| 着手金 | 正式な支援契約を結び、調査や資料作成を開始する際に支払う費用です。 |
| 月額報酬 | 契約期間中の継続的な支援に対して毎月支払う費用です。 |
| 中間報酬 | 基本合意の締結など、一定の段階へ進んだ際に支払います。 |
| 成功報酬 | M&Aの成約時に、取引金額などをもとに計算される費用です。 |
| 実費 | 出張費や登記費用、外部専門家への依頼費用などが該当します。 |
無料相談の段階で、想定される費用の総額や返金条件、成約しなかった場合の負担を確認しましょう。複数社から説明を受けると、料金と支援範囲の違いを把握しやすくなります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で「M&A・事業承継コンサル」の一括資料請求が可能です。ぜひ、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。
M&A・事業承継コンサルの無料相談の制限と注意点
無料相談は、M&Aや事業承継を検討するきっかけとして便利です。一方で、相談時間や対応範囲が限られ、契約後に費用が発生することもあります。無料という言葉だけで判断せず、条件を確認することが重要です。
無料になる範囲が限られる
無料になるのは、初回のヒアリングやサービス説明までという場合があります。相手企業の探索や企業価値評価、交渉への同席、契約書の作成などは、正式契約後の有料支援となるのが一般的です。
相談を申し込む前に、無料で受けられる回数や時間、必要書類を確認してください。無料相談後にどのような契約を案内されるのかも聞いておくと、予算を立てやすくなります。
成功報酬の計算方法を確認する
成功報酬は、取引価格や移動総資産などを基準に計算される場合があります。同じ料率でも、何を計算の基礎とするかによって、最終的な支払額が変わる点に注意が必要です。
最低報酬が設定されていると、小規模な事業の譲渡でも一定額が発生します。提示された料率だけで判断せず、想定される取引条件を伝えたうえで、概算額を書面で確認しましょう。
担当者との相性も見極める
M&Aや事業承継では、会社の財務状況や経営者の意向など、機密性の高い情報を共有します。そのため、担当者が話を丁寧に聞き、リスクや難しい点も説明してくれるかを確認してください。
早期の契約や売却を強く促す場合は、提案の根拠を聞きましょう。自社の希望条件を理解し、複数の選択肢を示してくれる担当者であれば、長期間の交渉も進めやすくなります。
M&A・事業承継コンサルの無料相談が向いている企業
無料相談は、まだ具体的な相手企業が決まっていない段階でも利用できます。事業承継の選択肢を知りたい企業や、M&Aの可能性を調べたい企業に適しています。自社の検討状況にあう相談先を選びましょう。
後継者が決まっていない企業
親族や従業員のなかに後継者候補がいない企業は、早めに無料相談を利用するのがおすすめです。第三者承継を含む選択肢を知ることで、廃業以外の方法を検討できます。
事業承継には、株式や資産の整理、後継者の選定、関係者への説明などが必要です。経営者が引退を希望する時期から逆算し、準備に使える期間を確認してください。
売却可能性を知りたい企業
自社に買い手がつくかわからない場合も、無料相談を活用できます。収益性や技術、顧客基盤、人材、許認可など、買い手から評価される可能性のある要素を整理してもらえるためです。
一方、債務超過や業績不振があるからといって、直ちに譲渡できないとは限りません。事業の一部を切り出す方法も考えられるため、自社だけで結論を出さず、専門家へ状況を説明しましょう。
支援会社を比較したい企業
M&A支援会社を比較したい企業にも、無料相談が適しています。対応する業種や企業規模、地域、買い手候補の探し方、報酬体系は、相談先によって異なります。
同じ条件を複数社へ伝え、提案内容を比較してください。担当者の経験だけでなく、利益相反への対応や情報管理、契約の解除条件まで確認すると、自社にあう相談先を選びやすくなります。
M&A・事業承継コンサルの有料支援へ切り替える判断基準
無料相談で方向性が固まったら、必要な支援内容を見極めます。専門的な調査や交渉、契約実務が必要な段階では、有料支援を検討しましょう。費用だけでなく、失敗を防ぐための支援範囲も重要です。
具体的に買い手を探したい
具体的な譲渡条件を決め、買い手候補を探す段階では、有料支援が必要になる場合があります。候補企業への打診には、会社概要書の作成や匿名情報の準備、秘密保持契約の締結が伴うためです。
支援会社によっては、独自の買い手ネットワークを活用します。候補企業の数だけでなく、自社の業種や地域に近い買い手へ接触できるかを確認してください。
交渉や契約を支援してほしい
経営者だけで価格や従業員の処遇、引継ぎ条件を交渉するのは容易ではありません。有料のコンサルティングでは、条件整理や面談への同席、基本合意の締結支援などを依頼できます。
最終契約では、表明保証や補償、競業避止などの条項も確認します。法的な判断が必要な部分は、弁護士や司法書士などの専門家が関与する体制を確認しましょう。
詳細な企業調査が必要になった
成約前には、財務や税務、法務、労務などの状況を詳しく確認するデューデリジェンスが行われます。これは、帳簿上の数値だけでは見えないリスクを調べる工程です。
調査結果によって、譲渡価格や契約条件が変わる場合があります。誰が調査費用を負担するのか、外部専門家を利用する際の料金はいくらか、契約前に整理してください。
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無料で利用できるM&A・事業承継コンサルサービス
M&A関連サービスには、売り手が無料で利用できるプラットフォームもあります。ただし、専門家による仲介や契約支援、買い手側の利用には費用が発生する場合があります。利用規約と最新の料金条件を確認してください。
M&Aクラウド (株式会社M&Aクラウド)
- 仲介業者を介さず、買い手と直接交渉や売買が可能。
- 売り手は成約手数料を含め完全無料で利用可能
- マッチング精度が高く、成約までがスピーディー。
料金や無料条件は変更される可能性があります。資料や提供元の最新情報を確認し、自社が利用する機能と支援範囲を整理したうえで比較してください。
無料のM&A・事業承継コンサルの選び方
無料相談を有効に活用するには、相談前に比較項目を決めておくことが大切です。得意な業種や支援範囲、料金、担当者の対応を確認し、自社の目的にあうM&A・事業承継コンサルを選びましょう。
得意な業種と企業規模
まず確認したいのは、自社と近い業種や企業規模の支援に対応しているかです。業界ごとに評価される資産や商習慣、必要な許認可が異なるため、担当者の理解度が交渉に影響します。
過去の案件について確認する場合は、件数だけで判断しないようにしてください。自社と近い売上規模や地域、譲渡理由の案件へ、どのように対応したかを聞きましょう。
支援範囲と専門家の体制
M&A・事業承継コンサルには、相手探しを中心とする会社や、企業価値評価から成約後の統合支援まで対応する会社があります。自社が依頼したい工程を明確にし、対応範囲を比較してください。
- ■企業価値評価
- 財務情報や事業の将来性をもとに、譲渡価格を検討するための評価を行います。
- ■候補企業の探索
- 匿名情報を用いて買い手候補へ打診し、面談や交渉へ進む企業を探します。
- ■条件交渉の支援
- 譲渡価格や従業員の雇用、経営者の引継ぎ期間などを整理します。
- ■専門家との連携
- 弁護士や税理士、公認会計士などと連携し、契約や税務上の課題へ対応します。
- ■成約後の支援
- 経営方針や組織、業務の統合を支援し、引継ぎ後の混乱を抑えます。
料金と契約条件の透明性
料金表がわかりやすく、追加費用が発生する条件を説明してくれる相談先を選びましょう。成功報酬の計算基準や最低報酬、中途解約時の費用は、契約前に確認すべき項目です。
また、専任条項や直接交渉の禁止条項が設けられる場合があります。契約期間中にほかの支援会社へ相談できるか、契約終了後も制限が続くかを確認してください。
情報管理と利益相反への対応
M&Aでは、情報漏えいによって従業員の退職や取引先との関係悪化を招く恐れがあります。秘密保持のルールや情報へのアクセス権限、買い手候補へ開示する手順を確認しましょう。
仲介会社が売り手と買い手の双方を支援する場合は、利益相反が生じる可能性があります。双方から受け取る報酬や、条件交渉における立場を説明してもらうことが重要です。
M&A無料相談のよくある質問
M&Aや事業承継の無料相談を利用する際は、相談後の契約や情報管理に不安を感じる方もいるでしょう。ここでは、無料相談を検討する企業から寄せられやすい疑問を整理して解説します。
- Q1:無料相談だけでも利用できますか?
- 無料相談だけで終了できる事業者もあります。ただし、相談の回数や時間、対応範囲は異なります。相談後の契約が必須ではないかを、申し込み前に確認してください。
- Q2:無料相談の前に何を準備すべきですか?
- 直近の決算書や会社概要、株主構成、従業員数、借入金、保有資産などを整理しておくと話が進みやすくなります。初回相談では、経営者が希望する引退時期や譲渡条件も伝えましょう。
- Q3:赤字でもM&Aを相談できますか?
- 赤字でも相談は可能です。技術や人材、顧客基盤、許認可などが評価される場合があります。事業の一部だけを譲渡する方法もあるため、財務状況を隠さずに説明してください。
- Q4:相談したことが従業員へ伝わりませんか?
- 適切な秘密保持体制がある相談先であれば、情報開示の範囲や時期を管理します。相談前に秘密保持契約の有無や、社内外へ情報を共有する手順を確認しましょう。
- Q5:複数のM&Aコンサルへ相談してもよいですか?
- 正式契約前であれば、複数社へ相談して比較する方法が一般的です。ただし、契約後は専任条項によって他社への依頼が制限される場合があります。契約書の内容を確認してください。
まとめ
M&A・事業承継コンサルは、初回相談や簡易的な企業価値の確認を無料で利用できる場合があります。公的な相談窓口や、売り手が無料で利用できるM&Aプラットフォームも選択肢です。
ただし、相手企業の探索や交渉、契約、専門家による調査には費用が発生する可能性があります。無料の範囲だけでなく、成約までの総費用と支援内容を比較しましょう。自社にあう相談先を見つけるために、まずは複数サービスの資料請求を活用してください。


