無料で使えるVOCツールとは
無料で使えるVOCツールとは、アンケートや問い合わせ、口コミなどから顧客の意見を集め、表計算ソフトなどで整理する仕組みです。無料プランのあるサービスを利用する方法だけでなく、既存の社内ツールを組みあわせる方法もあります。
VOCは顧客の意見を活用する仕組み
VOCとは「Voice of Customer」の略で、商品やサービスに寄せられる顧客の意見を指します。アンケートの回答だけでなく、問い合わせ、苦情、レビュー、商談時の要望などもVOCに含まれます。
重要なのは、意見を集めること自体ではありません。集めた内容を分類し、商品改善や問い合わせ対応、営業活動などに反映するところまでがVOC活用です。
無料で始める方法は複数ある
VOCを無料で始める方法は、無料プランのあるツールを使う方法と、既存の業務ツールを活用する方法に分けられます。まず試験的に取り組みたい場合は、アンケート作成ツールと表計算ソフトの組みあわせが現実的です。
| 方法 | 主な用途 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 無料アンケートツール | 満足度や要望の収集 | 質問内容が決まっている場合 |
| 表計算ソフト | 意見の一覧化や分類 | 回答件数が少ない場合 |
| 問い合わせ履歴 | 質問や苦情の整理 | 既存データを活用する場合 |
| 無料分析ツール | 集計結果の可視化 | 定型的な集計を行う場合 |
無料資料請求も活用できる
VOC製品そのものが無料で利用できなくても、製品資料の請求や比較は無料で行えます。無料ツールで対応できる範囲を確認したうえで、有料製品の機能や料金体系も調べておくと、将来の切り替えを判断しやすくなります。
製品によって、得意とするデータや分析方法、連携できるシステムは異なります。複数製品の資料を比較し、自社の目的に必要な機能を整理しましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で「VOC(顧客の声)」の一括資料請求が可能です。ぜひ、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。
無料のVOCツールでできること
無料環境でも、アンケートの作成や顧客意見の一覧化、簡単な集計までは対応できます。高度な分析を急がず、まず顧客の声を継続的に集める仕組みを作りたい企業には、無料運用が取り組みやすい選択肢です。
アンケートで意見を収集する
無料のアンケート作成ツールを利用すれば、顧客満足度や商品への要望を収集できます。選択式の質問だけでなく、自由記述欄を設けることで、担当者が想定していなかった課題も見つけられるでしょう。
質問数を増やしすぎると、回答者の負担が大きくなります。調査目的を明確にし、回答結果をどの業務に活用するか決めてから質問を作成することが大切です。
問い合わせ内容を分類する
メールや問い合わせフォームに届いた内容を表計算ソフトへまとめれば、問い合わせの種類や件数を分類できます。「操作方法」「料金」「不具合」「改善要望」のように分類すると、顧客が困りやすい点を把握しやすくなります。
分類ルールは、担当者によって判断が変わらないように定義しましょう。複数の内容を含む問い合わせを、どの項目へ振り分けるかも決めておく必要があります。
回答を集計して傾向を確認する
表計算ソフトの集計機能を使えば、評価別の回答数や問い合わせ件数の推移を確認できます。商品別や顧客属性別にデータを分けることで、どの層に課題が集中しているかも見つけやすくなるでしょう。
ただし、件数だけで重要度を決めるのは適切ではありません。発生件数が少なくても、解約や重大な事故につながる意見は、優先的に確認する必要があります。
結果を社内で共有する
集計結果をグラフや一覧表にまとめれば、営業部門や開発部門、カスタマーサポート部門と共有できます。顧客から多く寄せられた意見と、対応状況をあわせて示すと、改善活動へつなげやすくなります。
共有するだけで終わらせず、対応する部署や期限も決めましょう。次回の会議で進捗を確認する運用を設けると、顧客の声が放置されにくくなります。
無料でVOCを収集する方法
無料でVOCを収集するには、対象となる顧客接点を決め、データを同じ形式で管理する必要があります。複数の窓口から情報を集める場合も、最初は対象を絞り、継続できる運用から始めることが重要です。
アンケートを実施する
購入後や問い合わせ対応後にアンケートを送付し、満足度や改善要望を確認します。質問項目は、数値で回答する設問と自由記述を組みあわせると、全体傾向と具体的な理由を把握できます。
- ■満足度
- 商品や対応に対する評価を段階形式で確認します。
- ■利用目的
- 顧客が商品やサービスを利用した背景を把握します。
- ■不便に感じた点
- 改善が必要な機能や業務上の問題を確認します。
- ■継続意向
- 今後も利用したいと考えているかを確認します。
回答率だけを追うのではなく、得られた意見をどのように改善へ反映したかも記録しましょう。活用方法が明確であれば、不要な質問を減らせます。
問い合わせ履歴を整理する
カスタマーサポートに蓄積された問い合わせには、顧客が実際に困っている内容が含まれます。新たにアンケートを実施しなくても、過去のメールや対応履歴を整理することでVOC分析を始められます。
個人情報や契約情報が含まれる場合は、閲覧できる担当者を限定してください。分析に不要な氏名や連絡先は削除し、目的に必要な情報だけを扱う運用が求められます。
営業担当者から意見を集める
営業担当者が商談中に聞いた要望も、重要なVOCです。失注理由や比較された機能、導入を見送った背景を記録すると、商品改善だけでなく、提案資料や営業方法の見直しにも役立ちます。
自由な形式で報告すると、情報の粒度がそろいません。入力項目を決めたフォームを用意し、顧客の発言と営業担当者の所感を分けて記録しましょう。
口コミやレビューを確認する
口コミサイトやレビュー欄には、企業が直接質問しなくても投稿された意見があります。自社の商品名やサービス名を定期的に確認し、評価されている点や改善を求められている点を整理しましょう。
投稿者や掲載媒体によって背景が異なるため、一つの意見だけで方針を決めるのは避けます。アンケートや問い合わせ履歴と照らしあわせ、同様の傾向があるかを確認してください。
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無料のVOCツールの制限
無料ツールはVOC活動を試す段階に適していますが、収集できる件数や分析機能、社内共有などに制限があります。運用を始める前に制限を確認し、業務量が増えた場合にどのような問題が起こるか想定しましょう。
回答数や保存容量に上限がある
無料プランでは、作成できるアンケート数や月間回答数、保存できるデータ量に上限が設けられる場合があります。調査対象が増えると、回答受付を続けられなくなる可能性もあるでしょう。
利用条件を確認するときは、回答数だけでなく、画像の保存やデータ出力の上限も確認してください。過去データを長期間保存したい場合は、定期的なバックアップが必要です。
自由記述の分析に手間がかかる
自由記述の回答は、顧客の具体的な背景を把握できる一方、手作業での分類に時間がかかります。表記の違いや同義語があるため、同じ内容でも別々の項目として集計されることがあります。
件数が少ないうちは担当者が確認できますが、回答が増えると見落としが生じやすくなります。分類ルールを整備し、定期的に分類結果を見直すことが必要です。
複数チャネルをまとめにくい
アンケート、問い合わせ、電話、口コミなどを別々のツールで管理すると、顧客の声を横断的に確認しにくくなります。同じ顧客から寄せられた意見が、異なるデータとして扱われる場合もあります。
無料で運用する場合は、各データに共通する分類項目を設定しましょう。商品名や受付日、意見の種類を統一すると、後からデータをまとめやすくなります。
共有と権限管理に限界がある
無料版では、利用できるアカウント数や閲覧権限の設定が限られる場合があります。全員が同じ権限をもつと、データの誤削除や不要な情報閲覧が起こる恐れもあるでしょう。
顧客情報を扱う場合は、誰が何を閲覧できるかを明確にする必要があります。無料ツールで十分な設定ができないときは、匿名化した集計結果のみを共有する方法も検討してください。
「自社に合う製品・サービスを診断してみたい」、「どんな観点で選べばいいかわからない」という方向けの診断ページもあります。
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無料のVOCツールが向いている企業
無料運用は、VOC活用の目的や社内の運用方法を検証したい企業に向いています。一方、すでに大量の意見が集まっている企業では、手作業の負担が大きくなりやすいため、対象件数も踏まえて判断しましょう。
小規模な調査を行いたい企業
調査対象が一部の顧客に限られ、回答数も少ない場合は、無料ツールで対応しやすいでしょう。新商品の試験提供や、小規模なイベント後のアンケートなどにも活用できます。
まず少人数で実施し、質問内容や集計方法に問題がないかを確認してください。運用方法を改善してから対象を広げると、無理なくVOC活動を定着させられます。
VOC活用を試したい企業
顧客の声を集めていても、改善活動へつなげられていない企業には、無料運用による検証が適しています。どの部署が確認し、どのように対応を決めるかを試すことで、必要な仕組みを整理できます。
ツール選定を先に進めるのではなく、収集、分析、対応、振り返りの流れを確認しましょう。運用上の課題がわかれば、有料製品に求める機能も明確になります。
既存ツールを活用したい企業
すでにアンケートや表計算、顧客管理の仕組みがある企業は、既存ツールを活用して費用を抑えられます。新しい操作方法を覚える負担が少なく、現場で運用を始めやすい点もメリットです。
ただし、複数のファイルへ情報が分散すると、最新版がわからなくなることがあります。保存場所やファイル名、更新担当者を統一し、重複したデータを作らない運用が必要です。
無料から有料へ切り替える基準
無料運用の作業負担が増え、改善活動よりも集計やデータ整理に時間を取られるようになったら、有料VOCツールを検討する時期です。現在の不便だけでなく、今後増えるデータ量や利用部門も踏まえて判断します。
集計作業に時間がかかる
複数のファイルからデータを集め、毎回同じ集計を行っている場合は、自動化によって負担を減らせる可能性があります。担当者が集計作業に追われると、顧客の意見を読み解く時間が不足します。
定例報告を作るための転記や集計が恒常化している場合は、有料ツールのレポート機能やダッシュボード機能を比較しましょう。
自由記述が増えている
自由記述や問い合わせ本文が増えると、人の目だけですべてを確認するのが難しくなります。文章をキーワードや話題別に分類するテキストマイニング機能があれば、頻出する意見を探しやすくなります。
感情分析や自動要約の精度、分析対象となるデータ形式は製品によって異なります。実際に扱う文章を想定し、資料やデモ画面で確認してください。
部門横断で利用したい
営業部門や開発部門、カスタマーサポート部門が同じデータを利用する場合は、共有機能と権限管理が重要です。部署ごとに異なる資料を作る運用では、認識のずれが生じやすくなります。
有料VOCツールを比較するときは、閲覧できる人数や権限の設定単位を確認しましょう。担当部署への通知や改善状況の管理に対応しているかも比較項目です。
既存システムと連携したい
顧客管理システムや問い合わせ管理システムとVOCデータを連携すると、顧客属性や契約状況を踏まえて意見を分析できます。手作業によるデータの移動を減らし、情報の更新漏れも防ぎやすくなります。
連携できるシステム名だけでなく、連携対象となる項目や更新頻度も確認してください。個別開発が必要な場合は、導入費用や保守体制も含めて比較します。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で「VOC(顧客の声)」の一括資料請求が可能です。ぜひ、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。
無料運用と有料VOCツールの違い
無料運用と有料VOCツールの違いは、収集方法だけでなく、分析の自動化やデータ連携、権限管理にもあります。料金だけで判断せず、現在の作業時間やデータ量を整理して比較することが大切です。
| 比較項目 | 無料運用 | 有料VOCツール |
|---|---|---|
| データ収集 | アンケートや手入力が中心 | 複数チャネルを連携しやすい |
| 自由記述の分析 | 担当者が確認して分類 | 自動分類やテキスト分析に対応 |
| レポート | 表計算ソフトで作成 | 定型レポートを自動更新 |
| データ共有 | ファイル共有が中心 | 画面上で最新情報を共有 |
| 権限管理 | 細かな設定が難しい場合がある | 部署や役割ごとに設定しやすい |
| サポート | 自社で調査して対応 | 導入や運用の支援を受けられる場合がある |
無料運用でも目的を達成できている間は、急いで有料製品へ変更する必要はありません。作業時間や分析対象の増加によって改善活動が遅れ始めた段階で、費用対効果を検討しましょう。
無料で試せるVOC(顧客の声)製品
VOC(顧客の声)製品のなかには、無料プランや無料トライアルを提供しているものがあります。無料で利用できる範囲やトライアル期間は製品ごとに異なるため、収集したいデータや分析機能を確認したうえで試しましょう。
Flyle(フライル)
- 生成AIによる高精度の文脈理解、分析工数の大幅削減
- 部門別に最適化できるワークフロー機能
- 分析支援AIエージェントで誰もが手軽にインサイトを抽出
株式会社フライルが提供する「Flyle(フライル)」は、アンケートや問い合わせ、商談記録などに含まれる顧客の声を収集・分析するVOCツールです。生成AIを活用し、文章や音声データの分類、要約、傾向の把握を支援します。無料トライアルが用意されているため、自社のデータを分析できるか、操作方法が現場にあうかを導入前に確認できます。トライアルの期間や利用可能な機能は、提供会社へ問い合わせてください。
QiQUMO
- 直感的な操作で簡単・スピーディーにアンケートを実施
- 目的に応じて対象者を絞り込んで配信・海外への配信も可能
- リーズナブルでわかりやすい料金体系で安心して利用可能
株式会社クロス・マーケティングが提供する「QiQUMO」は、アンケートの作成から配信、回答結果の確認までを行えるセルフ型のアンケートツールです。自社会員や従業員などへ配信するオープンアンケートでは、10問かつ500人まで無料で利用できます。まずは小規模な顧客アンケートや社内向け調査から始めたい企業に適しています。501人以上から回答を集める場合や、11問以上を設定する場合は料金が発生するため、実施前に条件を確認しましょう。
MiiTel Call Center
- リアルタイムトークアシストとFAQ表示で自己解決率を向上
- AIコーチングと自動フィードバックで応対品質を平準化し育成
- 全通話の要約とVoC抽出を自動化!多角的な音声解析を実現
株式会社RevCommが提供する「MiiTel Call Center」は、コールセンターの通話内容を文字起こしし、顧客の発言や応対状況を分析する音声解析サービスです。通話の要約や顧客の声の抽出、頻出する話題の可視化に対応しています。無料トライアルを利用できるため、音声認識の精度や分析画面、既存の電話業務との相性を確認してから導入を検討できます。利用期間や対象機能などの条件は、事前に問い合わせましょう。
VOCツールを無料で運用する注意点
VOCを無料で運用する場合も、収集目的や個人情報の扱い、改善活動の進め方を決める必要があります。ツールを用意するだけでは成果につながらないため、担当者と確認頻度を明確にしましょう。
収集目的を決める
目的が曖昧なまま意見を集めると、必要以上に質問が増え、分析方法も定まりません。「解約理由を把握する」「問い合わせを減らす」など、改善したい課題を具体化してください。
目的にあわせて、必要な顧客層や収集時期も決めます。目的と関係のない情報を集めないことは、回答者と担当者双方の負担軽減にもつながります。
個人情報を適切に扱う
問い合わせ履歴やアンケート回答には、氏名や連絡先、契約内容などが含まれる場合があります。保存する情報を必要最小限に絞り、閲覧権限や保存期間を定めましょう。
外部サービスを利用する場合は、データの保存場所や利用規約も確認が必要です。社内の情報セキュリティ方針に適合するかを確認してから利用してください。
改善状況まで管理する
顧客の意見を一覧化しても、対応状況が管理されていなければ改善は進みません。意見ごとに優先度や担当部署、対応期限を設定し、定期的に進捗を確認しましょう。
対応できない要望についても、理由を記録しておくことが重要です。似た意見が増えたときに、過去の判断を見直す材料として活用できます。
無料条件を定期的に確認する
無料プランの機能や利用条件は、サービス提供者の判断で変更される場合があります。利用開始時だけでなく、定期的に料金ページや利用規約を確認しましょう。
突然利用できなくなった場合に備え、データを出力できるかも確認してください。ほかのツールへ移行しやすい形式でバックアップしておくと安心です。
無料のVOCツールに関するよくある質問
VOCを無料で始める際は、利用できる範囲や有料ツールとの違いに疑問を感じる担当者も多いでしょう。ここでは、無料でのVOC収集や分析について、検討時に確認しておきたい点を整理します。
- Q1:無料ツールだけでもVOC分析はできますか?
- 回答件数が少なく、確認したい項目が明確であれば、アンケート作成ツールと表計算ソフトでも分析できます。ただし、自由記述や問い合わせ件数が増えると、分類や集計の負担が大きくなります。
- Q2:VOCはどこから集めればよいですか?
- まずは、すでに社内に蓄積されている問い合わせ履歴やアンケート回答から始めましょう。営業担当者が聞いた要望や、商品レビューもVOCとして活用できます。
- Q3:無料運用では何を確認すべきですか?
- 回答数や保存容量、データ出力、利用人数、権限設定を確認してください。顧客情報を扱う場合は、データの保存場所やセキュリティ対策も重要です。
- Q4:有料VOCツールへ切り替える目安はありますか?
- 手作業による集計が増え、分析や改善活動に時間を使えなくなった段階が目安です。自由記述の増加や複数部門での共有、システム連携が必要になった場合も検討しましょう。
- Q5:有料製品はどのように比較すればよいですか?
- 収集したいデータ、必要な分析機能、利用部門、既存システムとの連携可否を比較します。料金だけでなく、運用支援や権限管理、データ出力にも注目してください。
まとめ
VOC(顧客の声)は、無料のアンケート作成ツールや表計算ソフトを活用して収集・分析できます。まずは対象を絞り、意見の収集から分類、改善状況の確認までを小規模に試すとよいでしょう。
回答数や自由記述が増え、手作業での運用が難しくなった場合は、有料VOCツールの検討が必要です。自社に必要な分析機能や連携方法を整理し、複数製品の資料を請求して比較してください。



